『社会科学研究』第61巻第1号

『東アジア共同体憲章案』と地域主義 : ASEAN域内経済協力の視点から
'Draft Charter of an East Asian Community' and Regionalism : From the Viewpoint of Intra-ASEAN Economic Cooperation and AEC
清水一史/SHIMIZU Kazushi

Keywords: 東アジア共同体, 憲章, ASEAN, ASEAN経済共同体, 世界経済,

抄録

 本論は, 第1に, 『東アジア共同体憲章案』を, その「東アジア共同体憲章案」を中心に, 批評あるいは評価する. 「東アジア共同体憲章案」が, 東アジア大の目標と規範を提示することが出来たことを論じる. そして東アジア共同体案として日本発の重要な貢献であると評価する. 経済分野に関しては, 「東アジア共同体憲章案」は, 東アジアでの最重要な目標である経済発展に関連する経済目標を重視し的確に提示したこと, 更にそれに関連する規範を提示したことを評価する. 第2に, 「東アジア共同体憲章案」を巡る現在の論点を提示する. これまでの論点の確認とともに, 東アジアにおける新たな状況の変化を踏まえて「東アジア共同体憲章案」を巡る現在の論点を議論する. 最後に, これまでのCREPにおける研究と『東アジア共同体憲章案』を踏まえて, 今後の地域主義研究の方法や方向について述べる.

abstract

This paper reviews and assesses the "Draft Charter of the East Asian Community" in Nakamura, T., Suami, T., Usui Y. and Sato, Y. (2008) Draft Charter of the East Asian Community (Showa-do). First, we evaluate that the "Draft Charter of the East Asian Community" stated the objectives and norms for East Asia, and that this draft charter was an important achievement originated from Japanese academics. Second, from the viewpoint of economic cooperation, we evaluate that this draft charter stated the important objectives including economic development for East Asian community. Next, the current issues relating to this draft charter is discussed. Last, this paper analyses the methods and directions to study Regionalism in the extension of this draft charter and CREP studies.

社會科學研究 第61巻 第1号(2009-12-24発行)

(更新日: 2012年 11月 2日)

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