東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

数理社会学会監修/筒井淳也・神林博史・長松奈美江・渡邉大輔・藤原翔編『計量社会学入門―社会をデータでよむ』
(世界思想社, 2015年12月)

2016.2.10更新

はじめに(編者一同)

準備編

第1章 計量社会学とは何か?(筒井淳也)

  • 社会学と計量社会学
  • 社会学における実証研究
  • 社会学における理論の位置づけ
  • 計量社会学とはどういう研究方法か
  • 記述的分析と因果的分析
  • 計量社会学の特徴

第2章 計量分析の基本的手法(長松奈美江)

  • 社会調査データの計量分析のための準備作業
  • 記述統計
  • 2つの変数間の関連を調べる
  • 回帰分析
  • 発展的手法

実践編

第3章 労働の社会学(長松奈美江)

  • 社会学における労働の社会学の位置づけ
  • 労働の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 労働の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――職業による非正規雇用率の違い
〈論文例〉若年層の働き方と収入――非正規雇用経験の履歴効果(小林大祐)
〈コラム〉性別職域分離とは何か――男女間の格差をとらえる(髙松里江)

第4章 教育の社会学(藤原 翔)

  • 社会学における教育社会学の位置づけ
  • 教育の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 教育の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――学校タイプと進路選択
〈論文例〉高等教育進学機会の不平等のコーホート間比較――トランジション・モデルから考える(中澤 渉)
〈コラム〉国際学力調査の二次分析――PISAを用いた職業希望の日韓比較を事例として(多喜弘文)

第5章 階層の社会学(竹ノ下弘久)

  • 社会学における社会階層論の位置づけ
  • 階層の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 階層の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――世代間移動表からみた移動指標
〈論文例〉階層移動の男女差に関する国際比較研究――今なお残る機会の不平等(三輪 哲)
〈コラム〉雇用の流動化とそれに伴う不平等をどうとらえるか――韓国のケース(有田 伸)

第6章 家族の社会学(筒井淳也)

  • 社会学における家族社会学の位置づけ
  • 家族の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 家族の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――出産による母の就業状態の変化
〈論文例〉年の差きょうだいはなぜ増えているのか――第2子出生タイミングのイベントヒストリー分析(保田時男)
〈コラム〉「変わる」家族と「変わらない」家族(白波瀬佐和子)

第7章 都市の社会学(赤枝尚樹)

  • 社会学における都市社会学の位置づけ
  • 都市の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 都市の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――都市度と非親族的ネットワークの関連
〈論文例〉趣味の類似性に対する都市度の効果――関係のタイプを考慮した分析(石黒 格)
〈コラム〉「昔ながら」の関係は温かいのか――郊外社会の質的調査・量的調査の比較(石田光規)

第8章 健康・医療・福祉の社会学(渡邉大輔)

  • 社会学における健康社会学の位置づけ
  • 健康の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 健康の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――健康と社会貢献活動
〈論文例〉友人が多いほど健康であり続けられるのか――パネルデータを用いた主観的健康感の男女差(中田知生)
〈コラム〉社会的孤立者ほど早く死ぬ?――縦断調査から明らかになった社会関係の健康への影響(小林江里香)

第9章 社会意識の社会学(赤枝尚樹)

  • 社会学における意識研究の位置づけ
  • 社会意識の計量社会学の役割と解くべき問い
  • 社会意識の計量社会学のために必要なデータと分析手法
  • 記述的分析例――結婚肯定意識と未婚率
〈論文例〉排外意識に対する社会経済的地位の効果――権威主義的態度の媒介効果の検証(永吉希久子)
〈コラム〉『絶望の国の幸福な若者たち』仮説の検証(塩谷芳也)
付録1 計量分析の応用的手法(藤原 翔)
1 二値変数の分析/2 因子分析/3 対数線形モデル
4 パス解析と構造方程式モデリング/5 パネルデータ分析
6 マルチレベル分析/7 イベントヒストリー分析
付録2 調査データの解説(渡邉大輔)
参考文献/索引(用語解説付き)/あとがき(近藤博之)/執筆者紹介
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