社研セミナー

アローの不可能性定理と厚生経済学
加藤晋(社会科学研究所)

日時:2014年 6月10日 14時50分-16時30分
場所:センター会議室(赤門総合研究棟5F)

報告要旨

ケネス・アローによって証明された一般不可能性定理 (Arrow’s general impossibility theorem)は,民主主義の不可能性を示すとともに,ジョン・ヒックス以来の序数的な厚生経済学の困難性を示すものとされる.この定理は,民主的意思決定あるいは社会的厚生評価が共通に満たすべき「必要条件」が同時に満たされることはないということを述べている.本報告においては,アローの定理の概略を説明し,その意義について検討する.そのうえで,その前提条件を詳細に検討することを通じて,不可能性の克服を検討し,民主的意思決定あるいは社会的厚生評価の可能性について論じる.さらに,応用的課題として不平等・貧困問題を議論する.

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