東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

水町勇一郎
『労働法入門』
(岩波書店, 2011.09)

2011.9.27更新


はじめに —働くことと法

第1章 労働法はどのようにして生まれたか
 —労働法の歴史

1 労働法の背景—二つの革命と労働者の貧困
2 労働法の誕生—「個人の自由」を修正する「集団」の発明
3 労働法の発展—「黄金の循環」
4 労働法の危機—社会の複雑化とグローバル化

第2章 労働法はどのような枠組みからなっているか
 —労働法の法源

1 「法」とは何か
2 人は何を根拠に他人から強制されるのか
3 労働法に固有の法源とは
4 日本の労働法の体系と特徴

第3章 採用、人事、解雇は会社の自由なのか
 —雇用関係の展開と法

1 雇用関係の終了—解雇など
2 雇用関係の成立—採用
3 雇用関係の展開—人事

第4章 労働者の人権はどのようにして守られるのか
 —労働者の人権と法

1 雇用差別の禁止
2 労働憲章
3 人格的利益・プライバシーの保護
4 内部告発の保護
5 労働者の人権保障の意味

第5章 賃金、労働時間、健康はどのようにして守られているのか —労働条件の内容と法

1 賃金
2 労働時間
3 休暇・休業
4 労働者の安全・健康の確保
5 労働者の健康を確保するための課題

第6章 労働組合はなぜ必要なのか —労使関係をめぐる法

1 労働組合はなぜ法的に保護されているの
2 労働組合の組織と基盤
3 団体交渉と労働協約
4 団体行動権の保障
5 不当労働行為の禁止
6 企業別組合をどう考えるか

第7章 労働力の取引はなぜ自由に委ねられないのか
 —労働市場をめぐる法

1 なぜ労働市場には規制が必要か
2 雇用仲介事業の法規制
3 雇用政策法
4 日本の労働市場法をめぐる課題

第8章 「労働者」「使用者」とは誰か
 —労働関係の多様化・複雑化と法

1 労働関係が多様化・複雑化するなかで
2 「労働者」 —労働法の適用範囲
3 「使用者」 —労働法上の責任追及の相手
4 「労働者」という概念を再検討するために

第9章 労働法はどのようにして守られるのか
 —労働紛争解決のための法

1 裁判所に行く前の拠り所
2 最後の拠り所としての裁判所
3 紛争解決の第一歩

第10章 労働法はどこへいくのか
 —労働法の背景にある変化とこれからの改革に向けて

1 日本の労働法の方向性
2 「個人」か「国家」か —その中間にある「集団」の視点
3 これからの労働法の姿 —「国家」と「個人」と「集団」の適切な組み合わせ
4 労働法の未来の鍵

あとがき


事項索引

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