所員の著書

中村尚史
『海をわたる機関車―近代日本の鉄道発展とグローバル化』
(吉川弘文館, 2016年2月)

2016.2.25更新

はしがき――グローバル化と鉄道車輛

序章 海をわたる機関車

 1 日本鉄道業の形成と国際環境――問題の所在
 2 第1次グローバル化時代の鉄道史――課題と方法
 3 本書の構成

第1章 世紀転換期における機関車製造業と国際競争

第1節 機関車製造業の構成
 1 イギリス
 2 アメリカ
 3 ドイツ
第2節 機関車輸出市場の構造
 1 アメリカ製機関車のイギリス進出
 2 イギリス、アメリカにおける機関車輸出の動向
 3 機関車輸出市場の変化
第3節 国際競争力の源泉
 1 イギリス、アメリカ製機関車の性能比較と棲み分け論
 2 アメリカ機関車メーカーの比較優位
 3 イギリスの輸出再拡大と過信
 4 機関車国際競争の構図

第2章 日本における鉄道創業と機関車輸入―イギリス製機関車による市場独占

第1節 鉄道創業期の市場構造(1869―89年)
 1 鉄道創業と資材調達
 2 イギリスによる日本市場の独占
第2節 イギリス機関車メーカーの対日輸出
 1 グラスゴーの機関車メーカー
 2 マンチェスターの機関車メーカー
第3節 アメリカ、ドイツ製機関車の日本進出
 1 開拓使とアメリカ製機関車
 2 ドイツ製機関車の日本進出
第4節 機関車取引と外国商社
 1 官営鉄道への機関車納入――マルコム・ブランカ商会の独占とその崩壊
 2 民営鉄道への機関車納入――関西鉄道・大阪鉄道とジャーディン・マセソン商会

第3章 日本の技術形成と機関車取引―アメリカ製機関車をめぐる攻防

第1節 技術形成と市場の流動化(1890―1903年)
 1 鉄道ブームと独占の崩壊
 2 官営鉄道における技術的自立と競争入札
 3 民営鉄道の技術形成と資材調達
第2節 アメリカの挑戦
 1 ボールドウィン社の日本進出
 2 フレザー商会とボールドウィン社
 3 アメリカ機関車メーカーのマーケティング活動――ボールドウィン社を中心に
第3節 日本商社の参入
 1 高田商会と三井物産
 2 大倉組のニューヨーク進出と機関車取引
第4節 供給独占と代理店契約の成立
 1 アメリカ機関車製造業の寡占化
 2 代理店契約のメリットとデメリット
 3 日本商社による代理店契約の獲得

第4章 局面の転換―日露戦争・鉄道国有化と機関車貿易

第1節 日本市場の構造変化(1904―08年)
 1 日露戦争による機関車市場の変化
 2 鉄道固有化による需要独占の成立
第2節 対東アジア機関車輸出の競争構造
 1 イギリス、アメリカ機関車製造業の動向
 2 1900年代におけるドイツ製機関車の対日輸出
第3節 市場環境の変化と商社の活動
 1 日露戦争とフレザー商会=ボールドウィン社
 2 三井物産によるALCO製機関車の対中国輸出

第5章 機関車国産化の影響―最後の大型機関車輸入と市場再編

第1節 機関車自給化政策と過熱式蒸気機関車(1909―14年)
 1 鉄道院の発足と工作課
 2 機関車自給化方針と民間機関車メーカーの技術形成
 3 過熱式蒸気機関車の技術開発と普及
第2節 モデル機関車の輸入
 1 国産化モデル機関車の選定と入札
 2 仕様変更をめぐる攻防
 3 モデル機関車の発注と納品
第3節 機関車国産化と市場再編
 1 模倣から国産化へ
 2 機関車国産化の影響――三井物産の対応
 3 国内市場の再編

終章 日本鉄道業形成の国際的契機

 1 機関車貿易をめぐる国際環境
 2 国際環境を活かす社会的能力
 3 東アジア市場の構造変化
あとがき
参考文献一覧
付表 蒸気機関車の軸配置名称
索引

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