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『社会科学研究』第61巻第3・4合併号
「現代都市法論」の特徴と行政法学への影響
An essential element in Modern urban law theory and Administrative law
見上崇洋/MIKAMI Takahiro
Keywords: 「場」の理論, 行政領域論, 共通利益, (行政)計画, 裁量統制,
抄録
現代都市法論の基礎的な要素である「場」の理論は, 行政法学の方法論として提示されてきた行政領域論と重なり合う. ここでとりわけ注目されるのは, 都市問題を検討するに際して, 法的な観察をするなら, 問題ごと・・・・・・問題は当該広がり=場において様相を異にする・・・・・・に行う必要があることになる. 当該問題に際して, それが問題になっている領域的特質をそれぞれ具体的に取り上げて検討を加えるべしとする行政領域論の方法学的方法は, 場ごとの都市的課題を検討するに当たって, 有用である. とりわけ, 近時の都市計画争訟における司法統制において, 従来必ずしも法的な要素とはされてこなかった住民の諸利益が, 場ごとの特徴ととらえられることによって, 裁量統制に連なる考慮事項の一つとして判断材料とされるようになっていることは, 都市問題の場ごとの把握方法の有用性を示しているものと思われる.
abstract
Theory of "Place" is an essenntial element in Modern urban law theory. It is similar to theory of "administrative domain" in Administrative law theory. Both of these theories take into consideration as important factors in making public policies intrests of habitants. Now Japanese Suprem court begins judicial control on administrative planning considering various factors as leagal. One of these factors, interests of habitants that were not formally estimated as leagal are different by places and social domains. So in judicial control on administrative planning, modern urban law theory, especially theory of "Place" offers important suggestions to administrative law theory.
社會科學研究 第61巻 第3・4合併号(2010-03-10発行)
(更新日: 2012年 11月 2日)