研究
社研セミナー
「東大社研パネル調査と格差の連鎖・蓄積研究」
石田浩(社会科学研究所)
日時:2017年11月14日 15時00分-16時40分
場所:センター会議室(赤門総合研究棟5F)
報告要旨
本報告は、社会調査・データアーカイブ研究センターが蓄積してきた東大社研パネル調査の内容と特色について概観した上で、社研パネルの若年・壮年パネル調査を用いた研究例を紹介する。1990年代以降、格差や不平等の問題について社会的にも大きく取り上げられ研究も蓄積されてきたが、本報告では「格差の連鎖・蓄積」という枠組を用いて、個人のライフコースの軌跡の中で格差がどのように生成され、連鎖、蓄積していくのかを明らかにする。生まれ落ちた家庭環境や社会的な背景による格差と不平等が、その後の個人の教育達成、職業達成に対してどのような影響を与えていくのかを、計量分析の手法を用いて検証する。