東京大学社会科学研究所

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研究

社研セミナー

履歴データを分析する―子どもの生活時間から職業経歴まで―
香川めい(大東文化大学)

日時:2018年9月11日 15時00分-16時40分
場所:センター会議室(赤門総合研究棟5F)

報告要旨

 たとえば、職業経歴や人びとの時間の使い方など、少なくない社会現象は時間的に順序づけられた何らかの法則性をもって生起する。しかし、このようなシークエンシャルなデータの特徴をパターンとしてとらえようとすると、その情報量の多さに苦慮することが多い。

 本報告では、履歴データ膨大な情報量を記述的に集約し、把握する方法として、社会学を中心に近年ごく一部で用いられるようになってきた系列分析(sequence analysis)を子どもの生活時間データと人びとの職業経歴データに適用する。子どもの生活時間については、1日の過ごし方を分岐させる構造的要因を検討し、職業経歴では、若年期の職業経歴における無業経験の類型化とその趨勢的変化について明らかにする。これら2つの分析例を通じて、持て余すほどの豊富な情報量を持つ履歴データの特徴を把握する系列分析の可能性について考察する。