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研究

社研セミナー

日本公債市場の源流:近世大坂の債権流通
萬代悠(法政大学)

日時:2024年5月14日(火)15時~16時40分
ハイブリッド開催(センター会議室( 赤門総合研究棟 5F・詳細地図)/オンライン(Zoom))
報告言語:日本語

報告要旨

 本報告では、三井大坂両替店の金融を事例に、19世紀前半の大坂において、対大名・対幕府債権が担保として流通していたことを明らかにする。その際、近世大坂独自の法制度にも着目し、少なくとも対大名債権担保金融の場合、大坂町奉行所は質権者に対し当該担保の先取特権(優先弁済権)を認めたことを指摘する。これは、明治初頭に形成された日本公債市場の源流が、すでに19世紀前半の大坂でみられたことを提起する試みである。

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