所員の著書
大島真夫
『大学就職部にできること』
(勁草書房, 2012年7月)
⇒新刊著者訪問にて大島先生にインタビューしています.
はしがき
第1章 新規大卒労働市場における大学就職部
1 変わるもの・変わらないもの
2 社会問題化する「学校による就職斡旋」
3 「学校による就職斡旋」に関する議論への二つの疑問
4 市場における制度の役割を問うというまなざし
5 大人への移行メカニズム研究
6 スキル・コンピテンシー論
7 就職活動期間見直しの議論
8 分析の視角と本書の課題
9 使用するデータ
第2章 斡旋からガイダンスへ
—大学就職部業務の歴史的変遷
1 大学就職部の登場
2 就職協定下の就職斡旋
3 大学による就職斡旋の衰退
4 自由応募制時代の到来と就職活動シーズンの「早期・晩期」
5 就職協定廃止後の就職活動スケジュールと「早期・晩期」
6 大学就職部の業務と「早期・晩期」の関係
7 「早期・晩期」の意味するもの
第3章 就職斡旋における大学就職部の役割
—学生の選抜・企業の選抜
1 就職斡旋プロセスと紹介者の果たす役割
2 求人申込
3 求人票の公開—良い企業と悪い企業
4 企業の選抜—企業選択の指導
5 学生の選抜
6 就職支援に力を入れるのはなぜか
7 自由応募制時代における就職斡旋の意味
第4章 誰が大学就職部を「利用」するのか
—機会という観点からの分析
1 「利用者は誰か」を問うことの意味
2 就職部利用に関する先行研究の状況
3 大学生活と大学第一世代
4 分析に用いる変数
5 世代・性・大学ランクによる利用の違い
6 就職部を利用しているのは誰か
7 開かれている就職部利用の機会
第5章 誰が大学就職部を「経由」するのか
—斡旋を受ける機会
1 斡旋就職者の特徴を浮かび上がらせる方法
2 先行研究における斡旋の扱われ方
3 先行研究に見る斡旋就職者の特徴
4 分析の方法と用いる変数
5 入職経路の分布と階層要因の効果
6 大学成績・大学生活の効果と晩期における違い
7 開かれている就職斡旋の機会
第6章 大学就職部「経由」の効果
1 就職活動の結果を問うことの意義
2 先行研究における初職の扱われ方
3 分析の方法と用いる変数
4 入職経路別に見る初職の状況
5 初職に対する性・世代・大学ランクの効果
6 初職に対する階層要因・大学生活の効果
7 学生の選抜を行わない大学就職部
終 章 セーフティネットとしての大学就職部
1 分析の結果の整理
2 大学は教育機関であり斡旋機関でもある
3 選抜の双方向性
4 大学就職部における「企業の選抜」
5 晩期に行われる大学就職部の斡旋
6 セーフティネットとしての大学就職部
あとがき/文献/索引