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シェアリング・エコノミー:中国と日本の現状、および今後の研究構想
丸川知雄(社会科学研究所)

日時:2018年11月13日 15時00分-16時40分 都合により15:40~17:20に変更となりました
場所:センター会議室(赤門総合研究棟5F)

報告要旨

 シェアリング・エコノミー、すなわち利用度の低い資産をインターネットのプラットフォームにおける情報交換を通じて有効利用していこうというアイディアはアメリカとイギリスで生まれた。中国は政府も民間企業も早い段階でこのアイディアに飛びついたのに対して、日本社会の反応は鈍い。いかにも「先進国的」なアイディアなのになぜそのような逆転現象が起きているのだろうか。仮説的には、既存勢力の政治経済的な力の強弱によって、シェアリング・エコノミーが成長し、場合によっては既存勢力を圧倒するかどうかが決まるように思われる。日本では既存勢力の力が強いために、民泊やライドシェアがあまり成長していない。中国では既存勢力の経済的な力や政治力が弱いために、分野によってはシェアリング・エコノミーが既存勢力を圧倒している。
 シェアリング・エコノミーの発展は企業の組織や働き方にも影響を与える可能性がある。本報告では、中国における組織や働き方へのインパクトに関する調査の構想についても紹介して、皆さんのアドバイスをいただきたい。