東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

田辺俊介 (編著)
『外国人へのまなざしと政治意識—社会調査で読み解く日本のナショナリズム—』
(勁草書房, 2011.02)

2011.2.18更新

新刊著者訪問にて田辺俊介准教授にインタビューしています。

序 章 グローバル化する日本における外国人と政治

田辺俊介
1 グローバル社会におけるナショナリズム
2 定住外国人の増加と対外国人意識の動態
3 政治の流動化とナショナリズム
4 社会調査から読み解く外国人へのまなざしと政治意識

第Ⅰ部 対外国人意識の解明


第一章 ナショナリズム —その多元性と多様性

田辺俊介
1 「右派」はナショナリストで「左派」は反ナショナリストか
2 ナショナリズムにまつわる三つの問い
3 多元性を前提に読み解く現代日本のナショナリズム
4 現代日本におけるナショナリズムの波及効果

第二章 移民 —外国人増加に誰がメリットを感じ、誰がデメリットを感じるのか?

濱田国佑
1 日本における外国人の増加
2 移民研究の動向と日本の現状
3 日本人は外国人の増加による影響をどう捉えているか
4 外国人の受入れに対して支持あるいは反対する層

第三章 共生社会 —「自立型共生」の理想と困難

大槻茂実
1 外国人をどう日本に受け入れるのか?
2 「共生」の定義
3 対等性とコミュニケーションから分類する「共生」の類型
4 誰が、どんな共生社会像を抱くのか? —共生社会像の規定要因
5 自立型共生社会の実現に向けて

第四章 シティズンシップ —誰が、なぜ外国人への権利付与に反対するのか?

永吉希久子
1 権利をめぐる問いかけ
2 外国人の権利の位置づけ
3 権利拡張に対するホスト社会住民の意識
4 寛容性を超えて

第Ⅱ部 政治意識と対外国人意識の関連


第五章 ネオリベラリズム —その多元性と対立軸の交錯

丸山真央
1 世紀転換期の日本政治のキーワードとしての「ネオリベラリズム」
2 ネオリベラリズムの計量政治社会学に向けて
3 ネオリベラリズムをめぐる日本人の態度とその構造
4 ネオリベラリズムの多元性とそのゆくえ

第六章 政党支持 —民主党政権誕生時の政党支持の構造

伊藤理史
1 価値対立から見る政党支持の構造
2 戦後日本の政党政治と政治意識
3 政党支持者の属性と価値意識
4 現代日本の政党支持の規定構造

第七章 政権交代 —二大政党間を揺れ動く層の特徴とは何か?

米田幸弘
1 政権交代をもたらした「時流層」
2 政権交代の歴史的背景
3 時流層はどのような人々なのか?
4 時流層の社会的地位と価値意識
5 生活保守主義に基づく期待と失望

第八章 ポピュリズム —石原・橋下知事を支持する人々の特徴とは何か?

松谷満
1 「ポピュリズム」時代の到来?
2 ポピュリズムとは何か
3 誰がポピュリズムを支持するのか
4 政治のポピュリズム化はどこに向かうのか?

終 章 「外国人」と「内国人」 —新たな「国民」の構築

田辺俊介
1 ナショナリズムの影響力
2 社会階層と政治意識
3 「日本人」の再構築による新たな「国民化」の可能性

あとがき

参考文献

巻末資料

索引
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