東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

阪本拓人・保城広至・山影進
『ホワイトハウスのキューバ危機—マルチエージェント・シミュレーションで探る核戦争回避の分水嶺』
(書籍工房早山, 2012年3月)

まえがき

序 章 キューバ危機を新視点から捉え直す

新しい事実と新しい方法を前にした挑戦
1 キューバ危機を捉え直す
2 危機における「決定の本質」を捉え直す
3 古くて新しいモデル
4 本書の構成

第1章 キューバ危機とホワイトハウス

キューバで何が起こり、米政府内部でどのような議論が行われたのか?
1 「キューバ危機の13日間」概説
2 ExCommの「6日間」

第2章 神話と現実

キューバ危機はどのように描かれてきたのか、何が問題なのか?
1 歪められてきたキューバ危機の本質—歴史的アプローチ—
2 還元主義の限界と「集団思考」理論的アプローチ—

第3章 コンピュータの中のホワイトハウス

参加者と会議をそのようにモデル化するのか?
1 討議のシミュレーション:社会心理学の視点から
2 EXCOMMモデルの構造:討論者と認知構造
3 EXCOMMモデルのプロセス:討議と変化

第4章 ホワイトハウスの1週間

シミュレーションは何を教えてくれるのか?
1 EXCOMMの「6日間」
2 シミュレーションの条件の操作
3 コンピュータのなかのEXCOMM、歴史の中のExComm

第5章 コンピュータのなかの一つの歴史

討議はどのようにされ、意見はどのように収斂したのか?
1 討議の実態
2 全員が一致した海上封鎖
3 3分の2多数を獲得した侵攻案
4 実現しなかった歴史と一つの仮説

第6章 可能性・蓋然性・必然性

「歴史のイフ」を問う意義はどこにあるのか?
1 集団的決定は誰のものか
2 反実仮想いろいろ

終 章 マルチエージェント・シミュレーションの可能性

新しいパラダイムを求めて
1 新しいアプローチから見えてきたキューバ危機
2 高まった分析の自由度
3 さらなる活用をめざして

参考文献/索引
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