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- 末廣昭『新興アジア経済論―キャッチアップを超えて』
所員の著書
末廣昭『新興アジア経済論―キャッチアップを超えて』
(岩波書店, 2014年7月)
2014.9.2更新
⇒新刊著者訪問にて末廣先生にインタビューしています.
はしがき
第1章 新興アジア経済論の視角と課題
- 新興国とはどこの国か?
- 世界銀行による国の分類
- 世界とアジアで起きていること
第2章 歴史の中のアジア、世界の中のアジア
- 「アジアの世紀」の再来
- 世界経済と「生産するアジア」
- グローバル化と「消費するアジア」
第3章 アジア化するアジア——中国の台頭と域内貿易の深化
- IT産業は中国の一人勝ちか?
- アジア域内貿易の深化
- 中国ASEAN貿易の進展
- 太平洋経済圏と大西洋経済圏
第4章 キャッチアップ再考——技術のパラダイム変化と後発企業の戦略
- キャッチアップ型工業化論への批判
- アーキテクチャ論と国際標準化
- 後発国企業の追跡と革新の戦略
- もうひとつの選択——ハーブ革命
第5章 「鼎構造」の変容——政府系企業・多国籍企業・ファミリービジネス
- アジア工業化の担い手
- アジア通貨危機後に何が起きたのか?
- ファミリービジネスの新展開
- 家族経営の維持とハイブリット型経営
第6章 中国所得の罠——労働生産性とイノベーション
- 要素投入型成長路線の限界
- 賃金の上昇と労働生産性の格差
- イノベーションと研究開発の国際比較
- 三つの国の対応——中国・マレーシア・タイ
第7章 社会大変動の時代——人口ボーナス・少子高齢化・家族の変容
- 人口転換と社会変動の関係
- 人口ボーナスと経済成長の関係
- 高齢化社会の到来
- 家族制度の変容
第8章 社会発展なき成長——格差の拡大とストレスの増大
- 貧困人口の減少と経済的不平等の拡大
- 経済的不平等をめぐる議論
- 経済的不平等の要因
- ストレス社会の到来
終章 経済と社会のバランス、そして日本の役割
- 開発主義・福祉国家・リスク管理
- 経済と社会のリバランス
- 「課題先進国」日本の役割