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- 中澤渉・藤原翔編著『格差社会の中の高校生―家族・学校・進路選択』
所員の著書
中澤渉・藤原翔編著『格差社会の中の高校生―家族・学校・進路選択』
(勁草書房, 2015年9月)
2015.9.24更新
はじめに(中澤 渉)
序 章 高校生の進路選択へのアプローチ―「高校生と母親調査、2012」の目的、設計、分析(藤原 翔)
- 格差社会の中の高校生
- 「高校生と母親調査, 2012」の概要
- 「高校生と母親調査, 2012」データの特徴
- 本書の課題・構成
第1部 高校生の進路選択の実態
第1章 進学率の上昇は進路希望の社会経済的格差を縮小させたのか―2002年と2012年の比較分析(藤原 翔)
- なくならない教育達成の社会経済的格差
- 教育達成・進路希望の杜会経済的格差研究と本章の課題
- 分析方法
- 高校偏差値に対する家族と成績の影響
- 進路希望に対する家族,成績,学校の影響
- なくならない進路希望の格差
第2章 「学校不適応」層の大学進学―出身階層、学校生活と進路希望の形成(古田和久)
- 教育達成の階層間格差のメカニズム
- データと変数
- 進路希望構造の分析
- 暖昧な大学進学層の存在
第3章 大学・短大の専門分野はどのように決まるのか―出身階層と高等教育の学科・専攻選択との関係(白川俊之)
- 問題の所在
- 教育分野の選択における階層差の説明
- 教育分野と出身階層の操作的定義
- 分析結果
- 世代間関係の限られた開放化
第4章 誰が推薦入試を利用するか―高校生の進学理由に注目して(西丸良一)
- 大学進学における推薦入試の位置づけ
- 入試方法を決める要因
- 定まらない進路
第5章 高校生の職業希望における多次元性―職業志向性の規定要因に着目して(多喜弘文)
- なぜ日本の高校生の職業希望は多次元的なのか
- 使用変数と分析の手順
- 職業希望と職業志向性にかんする基礎分析
- 職業志向性の類型とその規定要因
- 多次元的な職業希望を生み出す制度的文脈
第2部 高校生の進路選択と家族・ジェンダー
第6章 進学希望意識はどこで育まれるのか―母子間における接触と意見の一致/不一致に着目して(中澤 渉)
- 社会化の場と意識形成
- 進路意識をめぐるこれまでの知見と課題
- 母子関係のあり方の潜在構造
- 母子関係の特徴と背景
- 母子間の進路意識――一致・不一致の背景
第7章 海外に憧れる高校生はだれか―ジェンダーの視点から(高松里江)
- 若者の海外志向
- 変数の概要
- 海外志向の規定要因
- 海外志向の特徴と課題
第8章 母子間の価値観の伝達―性別役割分業の一般的規範・個人的展望に関する分析(小川和孝)
- なぜ性別役割分業意識が重要か
- 性別役割分業意識を社会学的に位置づける
- 分析の戦略と変数の設定
- 母子の意識の関連についての実証分析
- 世代間の性別役割分業意識の関連が不平等に対して意味するもの
第9章 母親の就業経歴と高校生のライフコース展望―「仕事も家庭も」という母親が子どもに与える影響(苫米地なつ帆)
- 母親の働き方と子どもの意識・行動
- 母親の就業は子どもにどのような影響を与えるか
- 分析に使用する変数
- 母親がライフコース展望に与える影響
- ロールモデルとしての「働く母親」
終章 親子調査からみえてきた課題―近年の高校教育と親子関係の変化をふまえて(中澤 渉)
- 学校と家庭の関係を振り返る
- 教育達成の格差を生む原因――学校外教育への投資という視点から
- 今後の親子調査に向けて