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- 田中亘・中林真幸編『企業統治の法と経済―比較制度分析の視点で見るガバナンス』
所員の著書
田中亘・中林真幸編『企業統治の法と経済―比較制度分析の視点で見るガバナンス』
(有斐閣, 2015年4月)
2015.6.24更新
序 章 企業統治を分析する視点(田中 亘)
- 企業統治の定義および分析の視点
- 本書の内容の紹介
第1部 企業統治の基礎理論
第1章 雇用者学習と企業特殊的人的資本(加藤 晋)
- はじめに
- 雇用者学習とリスク・シェアリング
- コミットメントとしての企業特殊的人的資本
- 結語
第2章 中間管理職の役割と人事評価システム(大湾秀雄)
- 中間管理職の役割
- 管理職の選抜
- 人事考課(評価)の制度
- マルチタスキング・エージェンシー問題
- 客観的指標と主観的指標
- 評価のバイアスの問題
- 今後の課題
章末付録
第3章 継続的契約関係と法(石川博康)
- 継続的取引関係における契約改訂条項と事情変更法理の活用領域
- 事情変更法理の効果論とその制度目的
- 履行不能と事情変更法理の競合とその規律の整合化
- おわりに
第4章 ガバナンスの自律と他律(佐々木彈)
- 双児の改悪――会社法と学校教育法
- 自律 vs. 他律の経済効率――総論編I
- 自律 vs. 他律の経済効率――総論編II
- 株式会社統治――各論編1
- 大学自治――各論編2
- 自律 vs. 他律諸論の現況へのまとめと総括――結論編・上
- 展望――結論編・下
第2部 戦前日本の企業統治
第5章 企業の売買と境界(中村尚史)
- はじめに
- 炭鉱と鉄道の垂直統合
- 再分離と田川採炭組
- 田川採炭組から三井田川へ
- おわりに
第6章 近代日本における株主総会と取締役会(結城武延)
- はじめに
- 大同生命の設立
- 株主総会の構造と機能
- 取締役会の機能
- おわりに
第7章 黎明期の企業統治と資本市場(中林真幸)
- はじめに
- 仮説とデータ
- 収益性と財務レバレッジと企業統治の構造
- 結果の解釈
- おわりに
第3部 「日本型」経営のゆくえ
第8章 不安定なシステムへの局所的な対応策としての企業統治(ジョン・ブカナン)[田中 亘訳]
- はじめに
- 局所的現象としての企業統治の本質
- 米国型の解決,収数理論,へッジファンド・アクティビズムの勃興
- 日本におけるアクティビスト・ヘッジファンドのモデル
- 日本型の解決とへッジファンド・アクティビズムに対する反応
- 検討――以上の事実経過から得られる示唆
- おわりに――収数の可能性,日本の企業統治に対する圧力,将来のありうる変化の方向
第9章 ブルドックは企業価値の番犬か(胥 鵬)
- はじめに
- 文献と仮説
- 短期株式投資収益と長期株式投資収益
- データと実証分析
- 結びにかえて――機関投資家とアクティビストの協働
第10章 機関投資家はコーポレート・ガバナンスをどのように見ているか(田中 亘)
- はじめに
- 調査方法の概要および調査対象者の基本特性
- コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
- 買収防衛策について
- 社外取締役について
- おわりに
第11章 1990年代以降の日本型雇用(小野 浩)
- はじめに
- 日本的雇用慣行の成り立ち(1960年~)
- 終身雇用の定義と計測について
- 終身雇用の維持が難しい理由
- むすび
第4部 企業統治改革の展望
第12章 非業務執行役員の役割と会社法(武井一浩)
- 会社法が規定する非業務執行役員の職責
- 監督機関(Supervisory Board)としての非業務執行役員の職責
- 「マイナスを防ぐ」観点(守りのガバナンス)から非業務執行役員が果たすべき具体的職責
- 「プラスを伸ばす」観点(攻めのガバナンス)から非業務執行役員が果たすべき具体的職責
- 今後の論点と課題
第13章 会社法改正と企業統治(加藤貴仁)
- はじめに
- 企業統治における株主代表訴訟の役割
- わが国における株主代表訴訟の特徴
- 平成26年改正に至る議論から浮かび上がった問題
- 今後の課題
第14章 労働法の動態と企業統治の方向性(水町勇一郎)
- 問題の所在――労働法と企業統治に関するこれまでの議論と本章の課題
- 日本の労働法の制度的特徴
- 企業統治をめぐる労働法の生成と展開
- 労働法の動態と企業統治の方向性
第15章 新しいコーポレート・ガバナンスの可能性(柳川範之)
- まったく新しいコーポレート・ガバナンス像を考える
- 抱え込み型経営の限界
- 新しい日本型組織
- 条件を満たす企業組織とは
- 新しいガバナンス機能