東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

遠藤環,伊藤亜聖,大泉啓一郎,後藤健太 /編
『現代アジア経済論「アジアの世紀」を学ぶ』
(有斐閣ブックス, 2018年3月)

2018.11.27更新

現代アジア経済論
アジア地図
本書の構成と,アジア経済の変化と段階(表)
執筆者紹介

序章 「アジアの世紀」のアジア経済論

 第Ⅰ部 アジア経済の新局面

第1章 変貌するアジア


アジア経済はどう論じられてきたか(編者)
  1. 停滞するアジアから成長するアジアへ
  2. 「東アジアの奇跡」からアジア金融危機へ 1993~2000年
  3. 中国の台頭と新興アジア経済へ一一2001年以降
おわりに一一停滞,奇跡,危機,そして新興アジアを超えて

第2章 アジア化するアジア


域内貿易と経済統合の進展(大泉啓一郎・後藤健太)
  1. 従属経済からの脱却
  2. デファク卜の経済統合とグローパル・バリューチェーン
  3. デジュールの経済統合,今後の可能性と課題
おわりに一一経済統合を実現するための課題: RCEP の形成に向けて

第3章 中国が変えるアジア


改革開放と経済大国・中国の登場(伊藤亜聖)
  1. 改革開放政策と中国の経済発展一一アジアが中国を変えた時代
  2. 「世界の工場=中国jの形成一一アジアと共存する中国
  3. 「経済大国=中国Jの登場一一中国がアジアを変える時代ヘ


 第Ⅱ部 越境するアジア

第4章 生産するアジア


グローバルな分業ネットワークと地場企業の発展(川上桃子・後藤健太)
  1. アジアの工業化とグローバル化のエンジンの移り変わり
  2. グローバル・バリューチェーン論の視点
  3. 産業の事例 グローバル・バリューチェーンのなかの地場企業


第5章 資本がめぐるアジア


成長と資本フロー(三重野文晴)
  1. 国際資本フロー
  2. アジア経済と資本一一アジア金融危機から今世紀ヘ
  3. アジアと金融をめぐる政策課題


第6章 移動するアジア


相互依存関係の深まりと加速するヒトの流れ(町北朋洋)
  1. アジアにおける国際労働移動とそれを見る視点
  2. 2000 年代以降の労働移動についてのダイナミズムと制約
  3. 労働移動に関する政策・制度変化の役割


 第Ⅲ部 躍動するアジア

第7章 革新するアジア


中所得国化と成長パターンの転換(伊藤亜聖)
  1. キャッチアップの成果と「中所得国の罠」
  2. イノベーションと成長の源泉
  3. アジアのイノベーション政策


第8章 都市化するアジア


メガリージョン化する都市(遠藤環・大泉啓一郎)
  1. 「過剰都市」から生産拠点としての都市へ
  2. グローバル化時代のアジアの都市論 ――グローバル・バリューチェーンの結節点ヘ
  3. アジアの都市が直面する課題と展望


第9章 インフォーマル化するアジア


アジア経済のもう1つのダイナミズム(遠藤環・後藤健太)
  1. インフォーマル経済の定義と理論的変遷
  2. アジアにおけるインフォーマル経済の動向とその機能
    (2000年代~)
  3. インフォーマル経済の今後の展望とジレンマ


 第Ⅳ部 岐路に立つアジア

第10章 老いていくアジア


人口ボーナスから人口オーナスへ(大泉啓一郎)
  1. 人口増加と経済成長
  2. 人口ボーナスと人口オーナス
  3. 人口高齢化と社会保障


第11章 不平等化するアジア


貧困から格差へ(浦川邦夫・遠藤環)
  1. 貧困から格差へ
  2. 格差が拡大する背景と要因一一各国の事例から
  3. アジア各国の対応と今後の展望


第12章 環境問題に向きあうアジア


後発性と多様性のなかで(生方史数)
  1. アジアの環境問題とその特徴
  2. 経済発展と環境問題
  3. 争点と変革のプロセス


第13章 分かちあうアジア


開発協力と相互依存(佐藤仁)
  1. 戦後アジアにおける開発協力
  2. ドナー化するアジア(2000 年代~)
  3. 相互依存の時代一一アジアは何を分かちあうのか


終章 競争するアジア,共生するアジア(編者)

  1. はじめに一一21 世紀は「アジアの世紀」か
  2. 国を超えた「コネクティピティ」の時代のアジア経済
  3. 「圧縮」型発展がもたらす,国を超えたアジアの課題
  4. アジア経済の将来展望一一競争と共生
おわりに―― 21世紀のアジア経済のなかの日本
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