研究
- トップ
- 刊行物等 一覧
- 所員の著書(2018年の新刊)
- 玄田有史・有田伸『危機対応学 明日の災害に備えるために』
所員の著書
玄田有史・有田伸『危機対応学 明日の災害に備えるために』
(勁草書房, 2018年9月)
2018.10.2更新
はじめに
序章 危機対応学とその調査について
[玄田有史・有田伸]
- 危機対応学とは
- 本書の特徴
- 釜石の経験を踏まえた調査
第Ⅰ部 個人・家族の備えと意識
第一章 自信がない・準備もない──その背景にあるもの[玄田有史]
- 心配なのは地震
- 自信と準備の状況
- 自信と準備を決めるもの
- 経験と予測の影響
- 性格・志向とブリコラージュ
- 即応の背景とダイバーシティ
- 誰もが危機に即応できる多様性社会を
第二章 「危機意識」の背景と影響──保険加入とリスク評価[藤原 翔]
- 地震に対する危機意識
- 誰が地震に対する危機意識を抱いているのか
- 備えとしての地震保険
- 誰が地震保険に加入しているのか──生命保険加入との比較から
- 宝くじ購入は何を意味しているのか
- おわりに──人間行動の理解に向けて
第三章 危機に対し家族は──家族役割とジェンダー[苫米地なつ帆]
- 個人と家族の関係
- 家族・家族役割の視点
- 災害への事前対策として、誰が、どのような準備をしているのか?
- 家族の協同とジェンダー
- 一人で暮らす人々や子どもたちのために必要なこと
第Ⅱ部 危機をめぐる社会構造
第四章 防災対策が「わからない」──認知度から知る社会構造[飯田 高]
- はじめに──公助と共助
- 防災対策の認知度
- 「わからない」と普段の行動との関係
- 統合的な分析と考察
- おわりに──防災の世代間格差?
第五章 居住と愛着──「暮らし続けたい」を決めるもの[鈴木恭子]
- 「人」と「場所」をめぐる関係性
- 日本人と居住継続
- どのような人が「暮らし続けたい」と感じているか
- 自然災害のリスクや経験はどう経験するか
- どうすれば地域への愛着が高まるのか
- しなやかな愛着の形を求めて
第六章 孤立と信頼──平時と災害時の関連性[石田賢示]
- 災害時の信頼に関する論点
- サポート・ネットワークと孤立
- 平時に何を信頼するのか?
- 災害時に何を信頼するのか?
- ふだんのサポート・ネットワーク状況による災害時の信頼の社会的構成
第七章 限られた物資をどう配るか?──危機時の配分という課題[有田 伸]
- 「限られた物資の配分」という危機対応
- どのように決めるべきか?
- 誰を優先すべきか?
- 危機時の配分という課題にどう取り組むか?