研究
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- 藤谷武史他(編著)『政策実現過程のグローバル化』
所員の著書
浅野有紀・原田大樹・藤谷武史・横溝大(編著)
『政策実現過程のグローバル化』
(弘文堂, 2019年10月)
2019.12.17更新
はしがき
凡例
序論 政策実現過程のグローバル化【原田大樹】
- はじめに
- グローバル化と法執行
- グローバル化と紛争解決
- グローバル化と法・規範・秩序
第1部 法執行(エンフォースメント)
第1章 グローバル化時代の独占禁止法
【中川晶比兒】
- 序論
- 独占禁止法における国際的な法形成起点
- 独占禁止法の域外適用
- 結語
第2章 国際的租税情報交換と国内裁判所の役割
【藤谷武史】
- 租税法分野におけるグローバル化の傾向
- 租税法分野における政策実現過程のグローバル化の現状
- 国際的な租税情報交換における当事者の地位
- 国際的租税情報交換の「グローバル化」における国内裁判所の役割:試論
第3章 銀行監督のグローバル化と国内行政法の変容【原田大樹】
- はじめに
- 銀行に対する国内法規制
- 自己資本比率規制ーーグローバルな銀行規制基準
- 兼業規制ーーFinTechとアンバンドリング
- おわりに
第4章 ウィーン売買条約(CISG)における証明責任の規律をめぐって【吉政知広】
- はじめに
- ウィーン売買条約と証明責任規律
- 物品の契約適合性の証明責任
- 証明責任の規律とその意義
- 最後に
第5章 和解による行政案件/事件処理【須田 守】
- 行政上の和解
- 処分権限と不確定性
- 試論の提示
第2部 権利救済(紛争解決)
第6章 投資条約仲裁と〈司法権の国外委譲〉
【村西良太】
- はじめに
- 〈司法権の国外委譲〉とは何か
- EU司法裁判所と〈司法権の国外委譲〉
- 欧州人権裁判所と〈司法権の国外委譲〉
- 投資条約仲裁と〈司法権の国外委譲〉
- おわりに
第7章 投資協定仲裁と行政救済法理論【原田大樹】
- はじめに
- 二つのVattenfall事件
- 投資協定仲裁と行政救済法理論
- おわりに
第8章 国際商事仲裁と公益【横溝 大】
- 問題の所在
- 準拠法選択に関する国際民事訴訟と国際仲裁との相違
- 国際仲裁における強行的適用法規の取扱い
- 国際仲裁に対し国家が撮り得る対応とその限界
- 結語ーー国際仲裁自体を変革する可能性
第9章 一方当事者に選択権を付与する国際的管轄合意の有効性【加藤紫帆】
- 問題の所在
- 諸外国における取扱い
- 我が国における取扱い
- 結語
第10章 外国裁判所を指定する専属的管轄合意と強行的適用法規【横溝大】
- 問題の所在
- 我が国における従来の議論
- 諸外国における議論
- 検討
- 結語
第3部 グローバル化の諸相
第11章 法多元主義的法的推論【浅野有紀】
- はじめに
- 法多元主義的法的推論
- 日本における法多元主義的法的推論の例
- 他法の自法への「組み入れ」?
- おわりに
第12章 憲法規範として国際人権法を取り込むということ【山田哲史】
- はじめに
- 前提ーーオーストリア憲法の基本構造
- 国際人権法が憲法規範となることの意味
- おわりに
第13章 行政法から見た国際行政法【興津征雄】
- はじめに
- 国際行政法とは何か
- 「牴触法規範としての国際行政法」と「国際法規範としての国際行政法」
- 国際法上の行政覊束と二重機能
- 国際行政法の体系
- 国際行政法はいかなる意味で「行政法」か?
- おわりに
第14章 国際ネットワークの中の都市
【大西楠・テア】
- はじめに
- 越境的規範の形成・執行主体としての都市
- 地方自治体の国際活動の限界
- 結語
第15章 グローバル化における「指標とランキング」の役割【内記香子】
- はじめにーー「指標とランキング」による政策実現
- ガバナンス手法としての「指標とランキング」
- 「情報」によるガバナンスのメカニズム
- 指標・ランキングの「正統性」をめぐる問題
- おわりに
第16章 グローバル法多元主義の下での抵触法
【横溝大】
- はじめに
- グローバル法多元主義の下での抵触法の位置づけ
- 抵触法が対象とすべき法秩序
- 抵触法の有用性と課題
- 結語
結論 政策実現過程のグローバル化と日本法の将来【原田大樹】
- はじめに
- 議論の背景とグローバル化の類型論
- 法規範間の効力調整
- フォーラム間の判断調整
- おわりに