研究
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- 石田浩・有田伸・藤原翔(編著)『人生の歩みを追跡する』
所員の著書
石田浩・有田伸・藤原翔(編著)
『人生の歩みを追跡する
東大社研パネル調査でみる現代日本社会』
(勁草書房, 2020年1月)
2020.2.4更新
序章 パネル調査によるひとびとの「人生の歩み」の追跡(藤原翔・石田浩・有田伸)
- ひとびとの人生の歩みを追跡する意義と方法
- 「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」(JLPS)
- パネルデータを用いた社会学的研究
- 本書の構成
第Ⅰ部 就業・キャリア・貧困
第1章 誰が所得上昇を果たしているのか?─21世紀日本社会の「右肩上がりの人生」(有田伸)
- 年齢と所得の関係
- 個人所得の変化傾向
- 大きな所得上昇を果たしているのは誰か?
- 対象期間中のイベントが所得上昇にもたらす影響
- 「右肩上がりの人生」とその格差のゆくえ
第2章 若年・壮年期の貧困─世帯形成と世帯の収入源からみた動態分析(林雄亮)
- 日本社会の貧困問題と本章の目的
- 貧困の定義と基礎分析
- 貧困の動態分析
- ライフコースのなかに潜む貧困とその課題
第3章 ライフコースにおける男女間収入格差の生成─不平等と階層に着目して(大久保将貴)
- 日本における男女間収入格差
- 格差指標としての不平等と階層
- 方法とデータ
- 男女間収入格差の分析結果
- 男女間収入格差の「見える化」に向けて
第Ⅱ部 生活・健康
第4章 健康格差はいかに生成されるのか?─ライフコースの流れに着目して(石田浩)
- 健康の格差を考える
- 健康の格差に関する研究
- 健康格差をパネル調査から考える
- 主観的健康感の推移
- 健康格差が生じる要因
- 健康格差のゆくえ
第5章 誰が持家に移行するのか─階層と家族に注目して(村上あかね)
- 「持家社会」日本の成立と変容
- 日本型住宅システムの特徴と歴史
- 住宅所有の実態
- ライフコースと住宅所有
- ポスト「住宅すごろく」時代のライフスタイルと住宅
第6章 社会的孤立を生み出す2段階の格差─友人関係の獲得と喪失の過程に着目して(石田賢示)
- 社会的孤立と友人関係
- 社会的孤立状態の格差の背景と孤立リスクの動態への着目
- 分析に用いるデータ・変数
- 友人不在の状態と動態
- 社会的孤立を生み出す2段階の格差
第Ⅲ部 家族
第7章 どのような「婚活」が結婚へと導くのか
(三輪哲・田中茜)
- 「婚活」の時代
- 「婚活」への計量的アプローチ
- 「婚活」の実相
- 「婚活」により生まれたカップルのその後
- 「婚活」の現在とその後
第8章 職場のワーク・ライフ・バランス環境とパートナー関係(不破麻紀子)
- 職場のワーク・ライフ・バランス環境とパートナー関係
- WLB環境の変動
- 配偶者間のコミュニケーション
- パートナー関係の概念
- データと分析方法
- WLB環境の効果の分析
- WLB環境の効果は限定的?
第9章 高学歴志向の差異と変化─ライフイベントに注目して(藤原翔)
- 教育意識から社会を読み解く
- 高学歴志向の差異
- 結婚による高学歴志向の変化
- 子どもによる高学歴志向の変化
- 高学歴志向のゆくえ
第Ⅳ部 社会・政治に対する意識・態度
第10章 希望と満足は政治を動かしたか?─社会・政治意識と政治状況の相互作用の解明(田辺俊介)
- 日本社会における希望と満足
- 希望と満足の語られ方
- 2000年代日本における希望と満足の実態:社会・政治意識との関連
- 社会・政治的環境とひとびとの意識の相互作用
第11章 福祉国家に対する支持の変容─雇用・家族リスクの拡大は何をもたらすか(永吉希久子)
- 新たなリスクと福祉国家
- 日本型福祉国家への支持はどのように変化したか
- 福祉国家支持を変えるもの
- 福祉国家のゆくえ
終章 人生の歩みの追跡からみる現代日本社会
(有田伸・藤原翔・石田浩)
人は変わっていく
パネル調査データが明らかにしてくれるもの
リスクの経験比率は案外高い
格差の生成メカニズムを特定する
根本のフレームは変わりづらい
現代日本社会へのインプリケーション