東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

東大社研・保城広至(編)
『国境を越える危機・外交と制度による対応』
(東京大学出版会, 2020年6月)

2020.7.16更新

序 章 国境を越える危機

――その原因,帰結と対応,そして予防(保城広至)

  • はじめに
  • 国際危機を引き起こす原因とその直接的対応
  • 国際危機が変える制度
  • 国際危機の予防
  • おわりに

第I部 危機の原因と直接的対応

第1章 アジア・中東――危機と秩序の構図
(保城広至)

  • はじめに
  • 国境と領土問題
  • 評判(reputation)と地位(status)
  • 攻撃同盟・防衛同盟
  • 対称・非対称関係
  • 経済的相互依存
  • 革命と政治的リーダー
  • MID要因の検討
  • 結論

第2章 戦後日米同盟の危機とレジリエンス
――安倍=トランプ政権下での日米同盟の二つのシナリオと危機対応策(西川 賢)

  • はじめに
  • 第一の危機――日米安全保障条約改定を巡って
  • 第ニの危機――アメリカの衰退とニクソン・ショック
  • 第三の危機――日米経済摩擦の余波
  • 第四の危機――冷戦崩壊と同盟漂流
  • 第五の危機?――ドナルド・トランプ政権下での日米同盟
  • おわりに

第3章 米中関係と危機――政治的意思による安定とその脆弱性(佐橋 亮)

  • はじめに
  • 冷戦期の台湾海峡危機
  • 1995~96年台湾海峡危機
  • 米中対立と米台関係の進展
  • おわりに

第II部 危機の帰結

第4章 「危機的」な日中関係と対中感情温度
(伊藤亜聖)

  • はじめに
  • 日中関係の推移と対中感情
  • 「正常な軌道」への回帰?
  • 非対称な感情変化
  • おわりに

第5章 国際危機と日韓関係――日韓パートナーシップ宣言の促進剤としての国際危機(曺 良鉉)

  • はじめに
  • 事例と理論の検討
  • 国際危機と日韓関係
  • おわりに

第6章 アジア通貨金融危機と中央銀行の独立性強化――危機の責任とIMFコンディショナリティ
(岡部恭宜)

  • はじめに
  • アジア通貨金融危機への各国の対応とIMFコンディショナリティ
  • 中央銀行の独立性を強化する要因
  • 独立は叶わぬ夢――タイ銀行
  • 準備されていた独立――韓国銀行
  • スハルト体制からの脱却――インドネシア銀行
  • おわりに

第III部 危機の予防

第7章 戦争の危機と重要施設の移転
――日中の比較史(丸川知雄)

  • はじめに
  • 日本の重要施設移転(1943~45年)
  • 中国の三線建設(1964~70年代)
  • 危機対応に反映された国家と社会
  • おわりに

第8章 危機対応の制度化としての予防外交――OSCEモデルの中東への適用案(中村 覚)

  • はじめに――中東に予防外交を制度化する
  • OSCEは中東で有効な紛争予防制度か
  • 中東における武力紛争やテロリズムの連鎖――予防外交の欠如
  • OSCEモデルをそのまま中東に適用できるか
  • 中東安全保障協力機構(OSCME)の設計
  • 中東における安全保障共同体の創出
  • おわりに――OSCMEを実現させるための政治

第9章 仮想通貨をめぐる危機対応と規制――古い革袋に新しい酒(中川淳司)

  • はじめに
  • 仮想通貨の登場と発展
  • 日本における仮想通貨規制の導入と発展
  • 「危機対応」としての日本の仮想通貨規制の展開
  • おわりに

あとがき(保城広至)

国際政治危機年表について(松岡智之・保城広至)
経済危機年表について(松岡智之・保城広至)
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