研究
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- 柳采延『専業主婦という選択』
所員の著書
柳采延 (著)
『専業主婦という選択 韓国の高学歴既婚女性と階層』
(勁草書房, 2021年2月)
2021.03.10更新
序 章 「高学歴専業主婦」という現象
- 問題意識と研究目的
- 研究内容と研究方法
- 本書の構成
- 用語の整理
第Ⅰ部 韓国における社会構造の変化──家族と女性
第1章 韓国の社会変動と女性の労働
- 産業化初期の女性の労働と韓国の近代家族
- 民主化前後の韓国社会と女性の賃金労働者化
- 雇用環境の大転換と職業的階層分化
- 少子高齢化、未婚化・晩婚化
- 小括
第2章 韓国の女性・家族政策の変遷
- 産業化初期の家族政策と労働の統制
- 女性の「労働権」という視点──「男女雇用平等法」の導入と発展
- ワーク・ライフ・バランスの視点の導入
- 少子化対策としての両立支援政策と労働市場の柔軟化政策
- 養育の再家族化と家族イデオロギー
- 小括
第Ⅱ部 韓国における主婦の変容と「専業主婦」
第3章 家庭内における女性の地位と役割──一九六〇~二〇一八年の新聞記事分析から
- 家族関係と女性の役割
- 対象選定と分析方法
- 再生産領域と女性──「家父長」との関係を中心に
- 小括
第4章 働く主婦へのまなざし──主婦の労働をめぐる言説とその歴史的経路
- 韓国における主婦と再生産労働
- 研究方法と対象選定
- 一九六〇~一九八〇年代──「主婦化」における特徴
- 一九九〇年代以降──市場労働/再生産労働の意味づけの変容と「専業主婦」
- 小括
第5章 教育する母
- 韓国における母親の「子どもの教育」
- 対象選定と分析方法
- 子どもの教育における役割の変化──「母親の成功物語」化
- 教育する母──高学歴専業主婦の「自分らしさの探求」
- 小括
第Ⅲ部 専業主婦という選択と家父長制
第6章 「専業主婦」という選択と社会構造
- 「高学歴専業教育マム」という地位
- 経済的不平等の拡散と階層ごとの主婦の型
- 小括
終 章 構造化される選択──ミクロとマクロの視点から
- 専業主婦という選択
- 家父長制と構造化される選択
- 本書の意義と課題