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- 所員の著書(2022年の新刊)
- 広渡清吾[名誉教授](著)『社会投企と知的観察 — 日本学術会議・市民社会・日本国憲法 — 』
所員の著書
広渡清吾[名誉教授](著)『社会投企と知的観察 — 日本学術会議・市民社会・日本国憲法 — 』
(日本評論社、2022年9月)
2022.10.06更新
はじめに
収録論考の初出一覧
第1部 科学と政治――日本学術会議会員任命拒否問題の射程
第1章 科学と政治の関係――任命拒否問題とは何か
- 1 日本学術会議に係わる前代未聞の「事件」
- 2 科学者の代表としての学術会議会員の選考
- 3 唐突、かつ、異常な菅首相の措置
- 4 政治は科学をどう活かすのか
第2章 科学者コミュニティと科学的助言
- 1 いま、何が起こっているか
- 2 科学者コミュニティを代表すること
- 3 科学的助言を独立に行うこと
- 4 いま、なにが必要か
第3章 「日本学術会議問題」と学問の自由
- 1 「日本学術会議問題」とは何か
- 2 会員任命拒否と学問の自由
- 3 学問の自由と民主主義
第4章 日本学術会議と政府の科学技術行政――会員任命拒否問題の政治的文脈
- 1 分析の課題と論点
- 2 日本学術会議と科学技術行政の関係史
- 3 科学技術基本法二〇二〇年改正とその射程
- 4 第六期科学技術・イノベーション基本計画(二〇二一年)について
- 5 政府の科学技術政策の「全体への要求」――「任命拒否」問題と国立大学法人改革との関連
- 6 自民党の日本学術会議「法人化」構想
- 7 日本学術会議のナショナルアカデミー論と自主改革
- 8 結語
第2部 市民社会のルネサンスと市民プロジェクト
第1章 変革の戦略としての市民社会論
- 1 なにを検討するのか――テーマの意義
- 2 筆者はどのように市民社会論に接近したか――清水誠の市民社会論
- 3 日本の戦後法学における市民社会論――広中敏雄の市民社会論
- 4 日本の戦後法学における市民社会論――渡辺洋三の市民社会論
- 5 フィクション・希望・理念としての市民社会
- 6 「ユートピアとしての市民社会」への批判
- 7 学術的な議論を進めるための論点整理――「市民社会概念の歴史化」
第2章 現代ドイツの市民社会論と市民法について
- 1 はじめに
- 2 現代ドイツにおける「市民社会」概念の前史
- 3 現代ドイツにおける「市民社会」概念の再生
- 4 新しい市民社会論の歴史的環境と概念的意義
- 5 「市民法」と現代市民社会論
- 6 おわりに
第3章 市民社会論のルネサンスと法社会学
- 1 「市民社会論のルネサンス」の含意と歴史的文脈
- 2 「市民社会論のルネサンス」の歴史的背景
- 3 新市民社会論をめぐる議論と法社会学の課題設定
- 4 「ルネサンス期」における日本の法社会学と市民社会論――二つの例
- 5 現代市民社会論の事例研究
第4章 「市民連合」の参与的観察
- 1 個人の尊厳を擁護する政治の実現
- 2 「市民連合」というプロジェクト
- 3 市民連合と野党の共通政策の発展
- 4 市民連合の目指す新しい政治
第3部 日本社会と日本国憲法
第1章 「平和憲法の世界的・現代的意義」について
- 1 はじめに――「非戦」と「平和」
- 2 「平和憲法」ということの意味――平和憲法と九条の関係
- 3 「九条平和主義」の規範的意味
- 4 九条のより原理的な擁護のために
第2章 明治一五〇年と日本国憲法
- 1 はじめに
- 2 明治一五〇年――二つの日本
- 3 「戦後っ子・少年」としての私にとっての日本
- 4 「小国日本」という歴史的可能性」
- 5 「戦後社会としての日本社会」論
- 6 日本国憲法の核心の歴史を明治期にさぐる――明治一五〇年の連続性
第3章「改憲」論を日独比較から読み解く――危機とチャンス
- 1 はじめに
- 2 「安倍政治とファッシズム的シンドローム」
- 3 日本国憲法のチャンス
第4章 民法と市民社会、そして憲法
- 1 はじめに――何を問題とするのか
- 2 「市民社会」とは何か
- 3 「民法は私法の一般法」および「公法と私法二元論」
- 4 「民法は市民社会の基本法」および「公私法一元論」
- 5 日本の民法典と市民社会――大日本帝国憲法と日本国憲法に対する関係
- 6 市民社会と民族共同体――ドイツ民法典の危機
- 7 まとめ