序 章　産業政策の定義と類型

1. 1　産業政策の定義
2. 2　幼稚産業保護論
3. 3　保護関税と国有企業以外の手段による産業振興
4. 4　先進国における産業政策の劇的復活
5. おわりに

第1章　産業政策の展開

1. 1　分析対象の特定と先行研究
2. 2　改革開放前期の産業政策
3. 3　産業政策の消極化
4. 4　主導権の獲得を目指す産業政策
5. 5　戦略的新興産業と「中国製造2025」
6. 6　腰砕けになった「中国製造2025」
7. 7　2006年以降の産業政策の効果
8. おわりに

第2章　地方政府の産業政策
　　 —— 5カ年計画のテキスト分析

1. はじめに —— 数値から言葉へ
2. 1　産業政策のテキスト分析
3. 2　5カ年計画における産業政策の解読
4. 3　地方5カ年計画の外形的比較
5. 4　産業のライフサイクルと産業政策の言葉
6. 5　産業政策の言葉が持つ効果
7. おわりに

第3章　移動通信産業
　　 —— 技術の主導権の獲得

1. はじめに
2. 1　移動通信の国際政治経済 —— 第1世代から3Gまで
3. 2　移動通信産業に対する中国の取り組み
4. 3　4Gと5G
5. おわりに

第4章　半導体産業
　　 —— 企業家国家から投資家国家へ

1. はじめに
2. 1 「開発国家」を分類する枠組
3. 2　中国の半導体産業政策の展開
4. 3　国家IC産業投資基金による投資とその効果
5. おわりに

第5章　自動車産業
　　 —— 幼稚産業育成の失敗から比較優位の獲得へ

1. はじめに
2. 1　迷走する国家投資 —— 1950～70年代
3. 2　外国自動車メーカーの誘致と国有企業の「地主」化
   —— 1980～90年代
4. 3　産業政策空白期の成長と新たな産業政策 —— 2000年代
5. 4　EV産業政策の効果 —— 2010年代以降
6. おわりに

第6章　鉄鋼業
　　 —— 産業政策によって鉄鋼超大国になったのか

1. はじめに
2. 1　産業政策が鉄鋼超大国化をもたらしたのか
3. 2　鉄鋼メーカーの競争力
4. おわりに

第7章　再生可能エネルギー
　　 —— 製造大国から利用大国へ

1. はじめに
2. 1　先行した太陽電池産業の成長
3. 2　国内の再エネ需要の創出
4. 3　棄風・棄光問題
5. 4　フィードインタリフの調整
6. 5　二酸化排出ゼロへの邁進
7. 6　再エネ設備産業の現状
8. おわりに

第8章　液晶パネル産業
　　　 —— 企業家としての地方政府

1. はじめに
2. 1　日韓台競争時代
3. 2　中国企業の台頭
4. 3　地方政府の支援
5. 4　液晶パネルの上流と下流
6. おわりに

終 章　未来産業に産業政策は必要か

1. 参考文献
2. あとがき
3. 図表一覧
4. 索 引