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所員の著書

東京大学社会科学研究所/
宇野重規/加藤晋/飯田高 編
『社会科学のメソドロジー2』測ることの社会科学
(東京大学出版会、2025年10月)

2025.10.07 更新

『社会科学のメソドロジー2』測ることの社会科学

序章 「測ること」を考える––社会科学のメソドロジーとしての測定 飯田高

  1. 1.はじめに
  2. 2.「測ること」と社会
  3. 3.「測ること」をめぐる学術的議論
  4. 4.本巻の目的と構成
  5. 5.おわりに

第I部 歴史から見る「測る」

第1章 自然を測る、社会を測る––「大量観察」から「ビッグデータ」へ 松村一志

  1. 1.はじめに
  2. 2.測ることの歴史と現在
  3. 3.「回数」への関心––天文学から心理学へ
  4. 4.「大量観察」という方法––天文学から統計学へ
  5. 5.「社会」を切り離す––統計学から社会学へ
  6. 6.おわりに––ビッグデータの地平

第2章 東アジアにおける測ること・統計の歴史––測ることと良い政治の条件 柳愛林

  1. 1.はじめに
  2. 2.古代中国––度量衡の定めと統一
  3. 3.近世朝鮮––民に当:世宗の世論調査
  4. 4.近代日本––近代統計学の受容
  5. 5.おわりに

第3章 土地を測る––境界画定の意義と執行の歴史的回顧 中林真幸

  1. 1.はじめに
  2. 2.集約型農業への移行と併存的所有権の成立
  3. 3.検地と排他的所有権の成立
  4. 4.おわりに

第Ⅱ部 「測る」と制度・政策

第4章 政治体制を測る––〈独裁化〉を考えるための基礎作業 東海林拓人・東島雅昌

  1. 1.はじめに
  2. 2.政治体制とは何か
  3. 3.政治体制を測る3つの実証アプローチ
  4. 4.3つのアプローチの利点・欠点・処方箋
  5. 5.おわりに

第5章 市場支配力の測定に向けて––デジタルプラットフォーム事業の市場シェア 石原章史

  1. 1.はじめに
  2. 2.市場支配力と市場シェア
  3. 3.デジタルプラットフォーム事業
  4. 4.サーベイ調査
  5. 5.おわりに

第6章 社会的事業を測る––事業価値の実践評価 中村寛樹

  1. 1.はじめに––「持続可能性」の価値測定
  2. 2.社会的事業に」置ける価値の測定と「社会的インパクト評価」
  3. 3.地域・社会事業の価値測定と実践的評価––休眠預金等活用事業のケース
  4. 4.おわりに––地域・社会事業における価値測定と実践的評価の意義

第7章 精神的損害を測る––慰謝料の算定について 飯田高

  1. 1.はじめに
  2. 2.精神的損害と慰謝料
  3. 3.精神的損害の算定
  4. 4.精神的損害の測定の今後
  5. 5.おわりに

第Ⅲ部 「測る」と社会

第8章 社会として職業能力を測る––比較を通じてみる日本の現状と課題 有田伸

  1. 1.はじめに––社会として測る
  2. 2.個人の能力を社会として測る
  3. 3.職業能力を社会として測る
  4. 4.諸外国における職業能力の等級化の試み
  5. 5.日本における職業と職業の魚力の社会的測定と等級化
  6. 6.おわりに––職業能力を社会として測らないことの帰結と今後の課題

第9章 熟練を『測る』––技術の飽和と暗黙知からの接近 森本真世

  1. 1.はじめに––熟練の概念
  2. 2.熟練の徒弟制度
  3. 3.熟練と「技術の飽和」
  4. 4.熟練の暗黙知
  5. 5.おわりに––熟練とその継承, AI技術への活用

第10章「格差を測る––調査、因果、介入 藤原翔

  1. 1.はじめに
  2. 2.格差と因果
  3. 3.格差を説明する
  4. 4.分析例––親学歴による大学進学の格差
  5. 5.おわりに

第11章「人々にとって『測る』とは何か––SSJDA Panelデータの分析 飯田高・有田伸・藤原翔

  1. 1.はじめに
  2. 2.調査の概要とデータ
  3. 3.集計結果と若干の分析
  4. 4.「測ること」に対する意見の構造
  5. 5.おわりに
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