社研卒業生の現在(いま)

石川 耕三 さん

現在山口大学経済学部国際経済学科でご活躍の石川耕三さんに、社研在籍当時や最近のご様子についてお話を伺いました。

石川耕三さん
プロフィール

石川耕三(いしかわこうぞう)

山口大学経済学部国際経済学科(准教授)

専門分野:開発経済学・東南アジア地域研究

社研在職期間:2004年4月~2009年3月

リサーチ・アシスタント(2004.04-2007.03)
学術支援専門職員(2007.04-2009.03)

 博士課程の5年間を通じて、社研に在籍させて頂きました。前半の3年間は、RA(リサーチ・アシスタント)としてシステム管理室に所属し、先生方・研究者の皆さんのコンピューターのサポートの仕事を行いました。後半の2年間は、学術支援専門職員として全所的プロジェクト研究「希望学」に関わり、ホームページ作成やシンポジウム運営、その他研究事務等を担当させて頂きました。私の社研での仕事は、自分自身の研究とは全く関係がありませんでした。また、私にとっても社研は、なんとかして学費・研究費を稼ぎ出さなければならない大学院生の複数ある職場の一つに過ぎない、という面もありました。

 しかし、大学院の指導教官が社研に所属していたということもありましたが、日本の社会科学研究の拠点として著名な社研への憧れがあり、その末端にでも連なりたいという思いがありました。5年間を通じていわば「商家の丁稚」「書生さん」のような立場で、仕事をしつつも、勉強をさせて頂いたのがこの時期だった、と今は思えます。同じように将来あるいは研究上の悩みを抱えつつ業務を行う同僚や大学院生はもちろんですが、社研の事務職員の皆さんも親しく接して下さり、孤独になりがちな大学院生活を明るくして下さいました。

 2007年以降の後半の2年間では、仕事の幅が広がりました。特に、当時の上司が在外研究に出ている間、その仕事の一部を担当することになりました。予算管理や国際シンポジウム運営など、大規模な研究プロジェクトの管理の一部を担うことになり、普通の大学院生ではめったにできない経験ができました。もちろん、様々な分野に秀でた異能の研究者や運営スタッフの助けを借りながらでしたが。今思い起こしても、当時の希望学プロジェクト周辺には、極めて有能な方々が集まっていました。また、それに関連して釜石や福井に出張する機会も頂きました。自身の問題関心に関わることを観察する機会もありましたが、それ以上に、研究プロジェクトにおける調査地での人間関係の作り方について、考えさせられるところがありました。

Robertus Advent Kristiadi氏(公共管理コース在籍)

写真:Robertus Advent Kristiadi氏(公共管理コース在籍)と

 2009年4月、山口大学経済学部に就職しました。本業(研究分野)のアジア経済論や開発経済学を、学部生や大学院生に教えるのが主な仕事です。中でも、大学院公共管理コースの担当教員として、国際協力機構(JICA)の人材育成支援無償(JDS)事業で受け入れた学生(アジア諸国からの公務員が主)への教育を担当しています。また、「希望学」の継続プロジェクト(福井調査)に、研究者として参加させて頂いています。

Yulasmono氏(公共管理コース在籍)

写真:Yulasmono氏(公共管理コース在籍)と

 私にとって社研での5年間は、将来および経済的な不安を抱えつつも、他方で責任は限定されているという「モラトリアム」期間であったと言えると思います。ですが、その中でも特に「希望学」に関わった2年間は、有能な研究者・運営スタッフに囲まれ、責任ある仕事をさせて頂きました。結果としてこの経験は、今現在の教育・研究の仕事に対しても、大きな自信を与えてくれていると思います。

どうもありがとうございました。希望学の福井調査を通じて社研との関係は今後も深まっていきそうですね。今日はありがとうございました。

(2011年12月27日掲載)

最近、嬉しかったことは何ですか?
石川耕三さん飛行機に乗るのが怖くなくなってきたこと。(まだ少し怖いですが
飛行機や航空産業の本を読めば怖くなくなるかと思い大量に読んでいたら、今やすっかりマニアになってしまいました。アジアのLCC(格安航空会社)と航空自由化について、研究してみようかと思うまでになってしまいました。
(写真は、わざわざ広島まで行って乗ったボーイング787です)

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