東京大学社会科学研究所

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スタッフ

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加藤紫帆 (KATO, Shiho)

所属部門 比較現代法部門 准教授
専門分野 比較現代法・国際私法(抵触法)
e-mail shiho.kato[at]iss.u-tokyo.ac.jp
[at]を@に置き換えてください。
個人ページ

https://researchmap.jp/zfn

経歴

2023年4月 - 東京大学社会科学研究所 准教授

研究テーマ

1抵触法に関する方法論的研究
Methodological Study on Conlict of Laws
抵触法学における理論や方法,概念について,研究テーマ(2)や(3)で挙げるような視座から,現代社会の現状に照らしつつ,再構築・再解釈する可能性について探求している.

2グローバル・ガバナンスと抵触法
Global Governance and Conflict of Laws
文化財の不正取引といった,現代社会で問題となる個別的な課題ごとに,私人による経済的・社会的活動のグローバルなガバナンスへと向け,抵触法(学)が果たすべき役割について提示することを目指している.

3グローバル法多元主義と抵触法
Global Legal Pluralism and Conflict of Laws
グローバルな空間において,国家法だけでなく非国家法も含む,多様な「法」が併存する状況を念頭に,そこにおける法の相互作用や重複の分析・調整のために,抵触法(学)がどのような有用性を有するかを探求している.

主要業績

  • Thu Thuy Nguyen, Shiho Kato & Dai Yokomizo, "Governance of Low-Skilled Labor Migration: The Technical Intern Training Program between Vietnam and Japan as a Case Study",Global Governance: A Review of Multilateralism and International Organizations, Vol.30, April 2024, pp. 149-173
  • 『文化財の不正取引と抵触法』信山社出版,2024年2月,274頁.
  • "Dismissal of Proceedings on Account of Special Circumstances under Article 3-9 of the Japanese Code of Civil Procedure", Japanese Yearbook of International Law, Vol.66, February 2024, pp.445-465.
  • 「インターネット上の情報のグローバルな削除を命じる差止命令」『国際法外交雑誌』122巻3号,2023年11月20日,pp.17-42.
  • "Resolution of Islamic Financial Disputes under Private International Law in Japan", in Dai YOKOMIZO, Yoshizumi TOJO, Yoshiko NAIKI (eds.), Changing Orders in International Economic Law, Volume 1, A Japanese Perspective, Routledge, October 2023, pp.47-57.
  • (グエン・トゥー・トゥイ、横溝大と共著)「ベトナム移民労働者に関するトランスナショナルな法的考察―日越協力覚書の役割に着目して」法律時報 95(1) 51-56 2023年
  • 「人権デュー・ディリジェンスの促進と抵触法」法律時報 95(1) 6-10 2023年
  • 「我が国裁判所におけるイスラム金融をめぐる国際民事紛争の解決」法学会雑誌(東京都立大学) 63(1) 231-265 2022年
  • 「国際的管轄合意と我が国独禁法の適用 (特集 国境を越える不法行為と実務上の課題)」ジュリスト (1560) 16-20 2021年
  • "Foreign Investment Law in Japan", in Abdelkhaleq Berramdane et Michel Trochu (sous la direction de), Union européenne et protection des investissements Europe, asie-pacifique et amérique latine (Bruylant, 2021) 161-174
  • 「国境を越えた文化財の不正取引に対する抵触法的対応(1~9・完)―グローバル・ガバナンスのための抵触法を目指して―」名古屋大学法政論集 (278) 93-122 (2018年), (279) 57-86 (2018年), (280) 173-202 (2018年), (281) 189-216 (2019年), (282) 293-325 (2019年), (283) 203-234 (2019年), (284) 157-191 (2019年), (285) 209-236 (2020年), (286) 219-239 (2020年)
  • "The UNESCO Cultural Diversity Convention and the WTO: Conflict of Laws as an Analytical Perspective", 広島法学 43(3) 350-320 2020年
  • 「一方当事者に選択権を付与する国際的管轄合意の有効性」浅野有紀=原田大樹=藤谷武史=横溝大編著『政策実現過程のグローバル化』(弘文堂・2019年)177-194
  • 「コミティ(礼譲)の現代的展開(1~2・完)」名古屋大学法政論集 (268) 155-178 2016年12月22日(271) 65-95 (2017年)
  • "Recent Developments in Rules on Choice of Court Agreements in Japan: New Codification and Remaining Problems", in Alexander Bruns & Masabumi Suzuki (eds.), Preventive Instruments of Social Governance (Mohr Siebeck, 2017), 173-194
  • 「国際的な身分関係の継続に向けた抵触法的対応(1~4・完)―フランス学説の『状況の承認の方法』の検討を中心に」名古屋大学法政論集 (262) 151-176 (2015年), (263) 437-463 (2015年), (264) 261-288 (2015年), (266) 191-218 (2016年)

教育活動

東京大学大学院 法学政治学研究科 「演習(国際私法)」
東京都立大学 法学部 「国際私法Ⅰ」「国際私法Ⅱ」
東京都立大学 法科大学院 「国際私法」「国際取引法」
上智大学 法学部 「国際私法」
上智大学 法科大学院 「国際私法」
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