案内
- トップ
- 自己点検・自己評価報告書
- 各所員の研究活動
- 森 肇志
自己点検・自己評価報告 各所員の研究活動
森 肇志
1.経歴
1970年 | 1月1日生まれ |
---|---|
1992年3月 | 東京大学法学部卒業 |
1994年3月 | 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了 |
1996年5月 | Georgetown University Law Center修士課程修了 |
1997年3月 | 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程退学 |
1997年4月 | 東京大学社会科学研究所助手 |
2. 専門分野
比較現代法大部門,専門分野:国際法
3. 過去10年間の研究テーマ
- 国際法上の自衛権
- 国際連合安全保障理事会の権限
4. 1998年度までの主要業績
- 「国際連合安全保障理事会の拘束力ある決定の範囲-黙示的一般権限と特定権限-」 『本郷法政紀要』第3号、285-319頁、1994
- "Namibia Opinion Revisited: A Missing Point in the Current Arguments on the Power of the Security Council," 4-1 ILSA JOURNAL OF INTERNATIONAL & COMPARATIVE LAW , pp.121-139 (Fall 1997)
- 「Caroline号事件における『自衛権』の機能」 『社会科学研究』50巻6号、69-99頁、1999(平成11年5月中旬発行予定)
5. 社会科学研究所における自己の研究分野と研究活動の位置づけ
現在助手論文執筆中であり、したがって社研全体の研究への貢献よりは、社研のすぐれた研究環境が自己の研究に寄与する方が上回っている。具体的には何より研究に専念することのできる環境の存在が決定的であるが、社研所属の諸分野の教官との議論によって刺激される点も大きい。とりわけ国際法というその専門分野の性格上、国際政治学を専門とする藤原帰一教授との議論は、断絶しがちな両分野の架橋の可能性を示する点でも、直接的・間接的に得るところが大きい。
6. 今後の研究テーマ
- 国際法上の自衛権
Right of Self-Defense in International Law
国際法学においてもっとも重要なテーマの一つでありながら混乱状況にある国際法上自衛権概念について、十分な歴史的検討を踏まえることによって、従来の議論の問題点を指摘し、その克服を目指す。 - 集団的安全保障の法的性格
Concept of Collective Security in International Law
国際法上の自衛権に関する研究を踏まえ、集団的安全保障すなわち国際連合あるいは地域的機関による強制措置の法的性格を明らかにする。 - 国際連合安全保障理事会による武力行使のauthorizationの法的性格
Legal Character of the Authorization of the Use of Force by the Security Council of the United Nations
(1)(2)の研究を踏まえ、国際連合安全保障理事会による武力行使のauthorizationの法的性格とその変容を明らかにする。この検討は集団的安全保障の機能分化をも見通すものとなろう。
7. 主な教育活動
なし
8. 所属学会
国際法学会,世界法学会,American Society of International Law