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伊藤亜聖 (ITO Asei)

所属部門 比較現代経済部門 准教授
専門分野 中国経済論
e-mail asei[at]iss.u-tokyo.ac.jp
[at]を@に置き換えてください。

経歴

2012年4月 - 2015年3月 東京大学社会科学研究所特任助教
2015年4月 - 2017年3月 東京大学社会科学研究所講師
2017年4月 - 東京大学社会科学研究所准教授
2022年9月 - 2023年5月 Visiting Scholar, Harvard Yenching Institute

研究テーマ

1中国企業のイノベーションと産業集積の高度化
Studies on innovation of Chinese companies and uggrading of industrial clusters in China
2中国の対外投資と援助
Studies on outward investment and development assistance including Belt and Road initiative
3中国国内における構造改革と政治経済的要因
Structural Reforms and Political and Economic Factors in China
4アジアおよび新興国におけるデジタル化の比較研究
Digitalization in Asia and emerging economies

主要業績

学術書

  • 『現代中国の産業集積――「世界の工場」とボトムアップ型経済発展』名古屋大学出版会.(2016年度日本ベンチャー学会清成忠男賞(書籍の部)、第33回大平正芳記念賞)
  • “The Asian Economy: Contemporary Issues and Challenges”, London and New York: Routledge (Goto, Kenta, Tamaki Endo, Asei Ito ed.), July 2020.
  • 『デジタル化する新興国 先進国を超えるか、監視社会の到来か』中央公論新社, 2020年10月(第22回読売・吉野作造賞)
  • (加藤晋,石田賢示,飯田高と共著)『デジタル化時代の「人間の条件」 ─ディストピアをいかに回避するか?』筑摩書房,254頁,2021年11月.
  • 「「一帯一路」構想から見た中国の対外関係」毛利和子編著『中国はどこへ向かうのか 国際関係から読み解く』弦書房,63-68頁,2021年10月.

学術論文

  • 「「専門市場」から見た中国の産業発展—周辺性と生産財に注目して—」『中国研究論叢』第8号, 2008年8月, pp.31-53.
  • 「中国のローエンド型産業発展—「義烏」巨大雑貨卸売市場の示唆」『東亜』3月号, 2010年3月, pp.88-100.
  • 「なぜ巨大雑貨市場の拡張が続くか?」駒形哲哉編『東アジアものづくりのダイナミクス』明徳出版社, 2010年3月, pp.85-120.
  • 「「義烏」のジレンマと発展のダイナミクス—安物雑貨供給システムとしての発展—」『三田学会雑誌』103巻1号, 2010年4月, pp.117-144.
  • 「義烏商圏的特征与発展原動力—作為廉価小商品供給系統的発展—」(中文)『中国研究論叢』第10号, 2010年9月, pp.77-93.
  • 「中国製造業集群的生産率、利潤率与競争状態—基於2007年企業数据的計量分析」(中文)加藤弘之・呉柏均主編『城市化与区域経済発展研究』2011年3月華東理工大学出版社, 2011年3月, pp.142-164.
  • 「電動2輪車メーカーの低価格EV市場への参入—新興国・2輪・ローエンドからのスモールハンドレッド」現代文化研究所『急拡大する低価格車市場(インド、中国)とその影響に関する調査研究』財団法人企業活力研究所, 2011年3月, pp.56-72.
  • 「中国雑貨産業ハブ「義烏」の競争優位とインパクト—なぜ彼女はドバイを中抜きしたのか?—」日本中小企業学会論集 第30巻, 2011年9月, pp.101-114.(2011年度日本中小企業学会若手研究奨励賞)
  • “Agglomeration Economies with Heterogeneous firms in China: Evidence from Firm-Level Data in 2007” 東京大学社会科学研究所『社会科学研究』63巻3号, 2011年11月, pp.121-141.
  • 「義烏市から見る中国の地域経済発展」『アジ研ワールドトレンド』No.197, 2012年3月, pp.16-19.
  • 「事例研究:浙江省の軽工業集積」加藤弘之・日置史郎編『中国長江デルタ産業集積地図』NIHU早稲田大学現代中国研究拠点研究シリーズ6, 2012年3月, pp.59-72.
  • 「当代日本工業集群的演变—集群与“日本制造”」(中文)『広東科技』第280号, 2012年3月, pp.51-60.
  • 「「闇市」から「雑貨の殿堂」へ—義烏市から見る中国の地域経済発展」加藤弘之編『中国長江デルタの都市化と産業集積』勁草書房, 2012年3月, pp.152-177.
  • 「中国沿海部の産業移転動向—「国内版雁行形態」の実証研究—」『中国経済研究』2013年3月, 51-69頁.
  • 「珠江デルタにおける「産地」の形成と拡張—中国広東省・照明器具産業の事例」『三田学会雑誌』105巻3号, 2012年10月, 59-89頁.
  • 「「産地」から見た「世界の工場」中国—2000年代の台頭と変容—」『商工金融』第63巻第1号, 2013年1月, 21-32頁.
  • 「書評:駒形哲哉著『中国の自転車産業「改革・開放」と産業発展』」『アジア経済』Vol.53, No.4, 2012年.
  • 「書評:Ding Ke, Market Platforms, Industrial Clusters and Small Business Dynamics : Specialized Markets in China」『中国経済研究』,第10巻第1号, 2013年.
  • 「零細企業から上場企業へ(講演翻訳及び解題)」『中国経営管理研究』 (刊行予定), 2013年.
  • “The End of “Workshop of the World”?: New Challenges for China and the Global Manufacturing Equilibrium”, Newsletter of the Institute of Social Science, University of Tokyo.
  • 「「闇市」から「雑貨の殿堂」へ—義烏システムの形成とインパクト」『季刊 ビジネス・インサイト』(現代経営研究所・神戸大学大学院経営学研究科), 2013年1月, 7-13頁.
  • Tomoo Marukawa, Asei Ito, and Yongqi Zhang ed., China's Outward Foreign Investment Data, 東京大学社会科学研究所・現代中国研究拠点研究シリーズNo.15, 2014年3月.
  • 末廣昭・伊藤亜聖・大泉啓一郎・助川成也・宮島良明・森田英嗣『南進する中国と東南アジア:地域の「中国化」』(共著)東京大学社会科学研究所、現代中国研究拠点リサーチシリーズNo.13、2014年3月、221頁。
  • 「中国的“世界工厂”时代结束了吗?——国际、国内、省内产业转移的分析」赵伟、藤田昌久主编『空间经济学:聚焦中国』浙江大学出版会, 2013年11月.
  • 「中国ASEAN経済関係の諸相:南進しているのは誰か?」末廣昭・伊藤亜聖・大泉啓一郎・助川成也・宮島良明・森田英嗣『南進する中国と東南アジア:地域の「中国化」』東京大学社会科学研究所・現代中国研究拠点研究シリーズNo.13, 81-118頁, 2014年3月.
  • “Industrial Agglomeration and Dispersion in China: Spatial Reformation of the “Workshop of the World”,” China Economic Policy Review, Vol.3 Number 1: pp.1-29, 2014年6月.
  • 「中国におけるイノベーション政策の効果推計: 多層・多ルートの政策体系は機能しているのか?」(李卓然、王敏との共著)、『社会科学研究』第66巻第1号:75-106頁, 2014年12月.
  • 「中国「一帯一路」の構想と実態 : グランドデザインか寄せ集めか?」『東亜』579号, 30-40頁.
  • 「世界金融危機以後の広東省経済:NIEs論と「世界の工場」論を超えて」加藤弘之・梶谷懐編『二重の罠を超えて進む中国型資本主義:「曖昧な制度」の実証分析』ミネルヴァ書房所収.
  • 中国ドローン産業報告書2017 動き出した「新興国発の新興産業」』東京大学社会科学研究所・現代中国研究拠点リサーチシリーズNo.18.
  • “Multi-level and Multi-route Innovation Policies in China: A Programme Evaluation Based on Firm-level Data”, Millenial Asia, Vol 8, Issue 1, April 2017, pp.78-107 (Asei ITO, Zhuoran LI and Min WANG).
  • 「中国の「一帯一路」構想と日本」『地域開発』2017年8・9月号(通巻621号)pp.39-43.
  • “Bottom-up Industrialization in the People’s Republic of China: A Case Study of Industries Producing Small Things in Zhejiang”, Kazuko Furuta and Linda Grove eds., Imitation, Counterfeiting and the Quality of Goods in Modern Asian History, pp.245-281, Springer, October 2017.
  • 「イノベーション加速都市・深圳「新興国×テック」の時代に日本はどう取り組むのか?」『日立総研』Vol.13-1,16-25頁.
  • 「中国のデジタルエコノミーはアジアをどう変えるか?」『タイ国情報』2018年5月号,19-34頁.
  • 「デジタルチャイナ 「第四次産業革命」の中国的展開」『東亜』2019年2月号,92-103頁.
  • 「中国・新興国ネクサスと「一帯一路」構想」末廣昭・田島俊雄・丸川知雄編著『中国・新興国ネクサス: 新たな世界経済循環』東京大学出版会, 2018年12月,17-74頁.
  • “China's Belt and Road Initiative and Japan’s Response: from Non-participation to Conditional Engagement”, East Asia, June 2019, Volume 36, Issue 2, pp 115–128
  • “Digital China: A fourth industrial revolution with Chinese characteristics”, Asia-Pacific Review, Vol. 26 Issue 2, pp.50-75
  • 「日本における現代中国経済研究の動向と課題」『現代中国』93号,43-58頁
  • 「コワーキングスペース」木村公一朗編『東アジアのイノベーション: 企業成長を支え、起業を生む〈エコシステム〉』作品社、2019年11月
  • 「不均一なる経済大国・中国」高口康太編『中国S級B級論 ―発展途上と最先端が混在する国』さくら舎
  • “Social distancing as a public good under the COVID-19 pandemic”, Cato, S., Iida, T., Ishida, K., Ito, A., McElwain, K. M., & Shoji, M., Public health, August 2020, 188, pp.51-53.
  • “The bright and dark sides of social media usage during the COVID-19 pandemic: Survey evidence from Japan”, Cato, S., Iida, T., Ishida, K., Ito, A., Katsumata, H., McElwain, K. M., & Shoji, M., International Journal of Disaster Risk Reduction, January 2021, 54, 102034.
  • 「次のプロトタイプシティ」高須正和・ 高口康太編『プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション』角川書店、2020年7月、161-199頁(第37回大平正芳記念賞)
  • 「中国企業の革新が提起する問題群」川島真・21世紀政策研究所編著『現代中国を読み解く三要素 経済・テクノロジー・国際関係』勁草書房、2020年8月、116-125頁
  • 「国際産業集積“蘇州”の形成と変貌」植田浩史・三嶋恒平編著『中国の日系企業:蘇州と国際産業集積 』慶應義塾大学出版会、2021年2月(2021年度中小企業研究奨励賞・経済部門 準賞)
  • “Japan’s Economic Pragmatism: Cooperating and Competing with China,” Center for Strategic and International Studies (CSIS),Strategic Japan 2021,Working Paper,April 5,2021.
  • (大泉啓一郎,金成垣と共著)「アジア経済社会のデジタル化をどう捉えるか?~発展戦略・経済統合・労働市場・行政サービス~」『アジア研究所紀要』亜細亜大学,第48号,11-21頁.
  • (飯田 高,石田賢示,伊藤亜聖,勝又裕斗,加藤晋,庄司匡宏,ケネス・盛・マッケルウェインと共著)「新型コロナウイルス感染症に関する壮年パネル調査―概要と記述統計分析―」『社会科学研究』第73巻第2号,95-125頁.
  • Cato, Susumu, et al. “The bright and dark sides of social media usage during the COVID-19 pandemic: Survey evidence from Japan.” International Journal of Disaster Risk Reduction 54 (2021): 102034.
  • “Prosociality and the uptake of COVID-19 contact tracing apps: survey analysis of intergenerational differences in Japan.” Shoji, Masahiro, et al., JMIR mHealth and uHealth 9.8 (2021): e29923.
  • “Social media infodemics and social distancing under the COVID-19 pandemic: public good provisions under uncertainty.” Cato, Susumu, et al., Global Health Action 14.1 (2021): 1995958.
  • "Digital China: Policy Initiatives, Progress, and Challenges", in Xinxin Ma and Cheng Tang ed. Growth Mechanisms and Sustainable Development of the Chinese Economy: Comparison with Japanese Experiences, Springer, 2022.
  • "Catching the political leader's signal: Economic policy uncertainty and firm investment in China." Ito, Asei, Jaehwan Lim, and Hongyong Zhang, China Economic Review, (2023): 102035.
    https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1043951X23001207

その他

  • “What Types of Science and Technology Policies Stimulate Innovation?: Evidence from Chinese firm-level data”(with Zhuoran LI and Min WANG), RIETI Discussion Paper Series, 14-E-056, 28 pages, 2014年.
  • “Industrial Agglomeration and Dispersion in China: Spatial Reformation of the “Workshop of the World””RIETI Discussion Paper Series, 14-E-68, 28 pages, 2014年.
  • 高原明生・丸川知雄・伊藤亜聖編『東大塾 社会人のための現代中国講義』 東京大学出版会、2014年11月、291頁。
  • 飛来するユニコーン DJIの深層」『週刊東洋経済』2017年3月11日記事.
  • 「胎動する中国のロボティクス・イノベーション」『アジア太平洋と関西 関西経済白書2017』2017年10月.
  • 『現代アジア経済論 「アジアの世紀」を学ぶ』有斐閣、2018年3月(遠藤環、伊藤亜聖、大泉啓一郎、後藤健太編)
  • 伊藤亜聖・高口康太『中国14億人の社会実装「軽いIoT」が創るデジタル社会』東京大学社会科学研究所現代中国研究拠点・研究シリーズ, No.19, 91頁.
  • 末廣昭・青木まき・伊藤亜聖・大泉啓一郎・大庭三枝・柿崎一郎・助川成也・畢世鴻・宮島良明著(2020)『アジアの新たな地域秩序と交錯する戦略―タイとCLMV・中国・日本』東京大学社会科学研究所現代中国研究拠点、リサーチシリーズNo.21.
  • 「ⅩⅦ章4 「一帯一路」構想」川島真・小嶋華津子編著 『よくわかる現代中国政治』ミネルヴァ書房、2020年4月
  • 張孝栄・孫怡・陳曄著、古川智子訳、伊藤亜聖・高口康太監修『中国ユニコーン列伝 シェアリングエコノミーの盛衰』科学出版社東京、2020年10月
  • 「統治強化と交渉・調整が併存」『日本経済新聞』2020年9月11日経済教室欄署名記事
  • 「書評 『世界史のなかの東アジアの奇跡』(杉原薫著、名古屋大学出版会)」『外交』第66号、2021年3月号、138-141頁
  • 「変わり続ける中国の実像を発信」『未来探求2050 東大30人の知性が読み解く世界』東京大学未来ビジョン研究センター編、日本経済新聞出版、2021年3月
  • 「杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』」 『外交』66号, 138-141頁所収, 2021年
  • 「川上桃子、呉介民・編 川上桃子・監訳,津村あおい・訳『ファクターの政治社会学 : 台湾への影響力の浸透』」 『外交』69号,138-141頁, 2021年.
  • 「共創パートナーとしての日本 新興国デジタル化時代の役割と課題」 NIRAオピニオン, No.59, 2021年.
  • "Catching the Political Leader’s Signals: Economic policy uncertainty and firm investment in China", RIETI Discussion Paper Serines, 22-E-081 (with LIM Jaehwan and ZHANG Hongyong), 2022.
  • 「習近平政権の政策語彙──2012年11月15日-2022年10月23日──」日本国際問題研究所編『習近平政権研究』所収、2022年
  • 「輸入代替デジタル化戦略──中国の「神話」の検証」日本国際問題研究所編『経済・安全保障リンケージ研究会  最終報告書』所収、2022年

教育活動

東京大学大学院 経済学研究科 上級世界経済Ⅱ (A1/A2)
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