スタッフ
スタッフ
保城広至 (HOSHIRO Hiroyuki)
所属部門 | 比較現代政治部門 教授 |
---|---|
専門分野 | 国際関係論・現代日本外交 |
hoshiro[at]iss.u-tokyo.ac.jp
[at]を@に置き換えてください。 |
経歴
2010年4月 - 2019年3月 |
東京大学社会科学研究所准教授 |
2011年8月 | 韓国高麗大学アジア問題研究所ARIフェロー |
2014年9月 - 2014年12月 |
ドイツミュンヘン大学日本センター客員研究員 |
2019年4月 - | 東京大学社会科学研究所教授 |
研究テーマ
- 1対外援助の国際政治経済学
International Political Economy of Foreign Aid - DAC加盟国におけるODAの分配決定要因について、ドナーとレシピエント双方向の考察を入れて定性分析およびパネルデータを使用した計量分析を行う.科学研究費基盤(C)のプロジェクト
- 2社会科学の哲学
Philosophy of Social Science - 社会科学の実証研究結果とその分析方法を通じて、当該分野の認識論や存在論を根本から考察する.全所的プロジェクト
主要業績
学術書
- 『アジア地域主義外交の行方:1952-1966』木鐸社, 2008年, 351頁 (大平正芳記念賞).
- 『ホワイトハウスのキューバ危機: マルチエージェント・シミュレーションで探る核戦争回避の分水嶺』(阪本拓人・山影進と共著)書籍工房早山, 170+iii頁, 2012年.
- 『歴史から理論を創造する方法:社会科学と歴史学を統合する』勁草書房, 2015年, 182頁.
- 『国境を越える危機・外交と制度による対応:アジア太平洋と中東』(東大社研と共編)東京大学出版会、2020年6月.
- 「『吉田ドクトリン』論再考」松浦正孝編『「戦後日本」とは何だったのか:時期・境界・物語の政治経済史』ミネルヴァ書房,2024年2月,285-303頁.
学術論文
- 「岸外交評価の再構築: 東南アジア開発基金構想の提唱と挫折」『国際関係論研究』第17号, 2001年, 57-80頁.
- 「東南アジア開発閣僚会議の開催と日本外交: 1960年代における日本のイニシャティブとその限界」『国際政治』第144号, 2006年, 1-15頁.
- 「空間変数を活用する」「ログ機能とファイル入出力関数を活用する」山影進『人工社会構築指南 artisocによるマルチエージェント・シミュレーション入門』書籍工房早山, 377-391頁, 403-410頁, 2007年.
- 「1962年の『アジア共同体』: OAEC構想と日本」『アジア研究』第53巻第1号, 2007年, 1-19頁 (アジア政経学会優秀論文賞).
- 「『対米協調』/『対米自主』外交論再考」『レヴァイアサン』第40号, 2007年, 234-254頁.
- “A Japanese Diplomatic Victory ?; Japan’s Regionalism and the Politics between Japan, the United States and Southeast Asia, 1965-1966,” 『東洋文化研究所紀要』No.151, 2007, 382-416頁.
- “Co-Prosperity Sphere Again?: United States Foreign Policy and Japan’s ‘First’ Regionalism in the 1950s,” Pacific Affairs, Vol. 82, No.3, 2009, pp.385-405.
- “Simulating the Process of Policy Making: The case of the Cuban Missile Crisis” (with Takuto Sakamoto), A Study on Dynamism of International Order with Application of the Multi-Agent Modeling, Working Paper Series, No.04, 28p, 2010.
- 「(学界展望論文)国際関係論における歴史分析の理論化: 外交史アプローチによる両者統合への方法論的試み」『レヴァイアサン』47号, 129-145頁, 2010年.
- 「日本の政権交代と『東アジア共同体』の停滞——地域経済協力の国内条件」『社会科学研究』63(3・4), 111-129頁, 2011年.
- 「社会科学の歴史的方法—国際関係論からのアプローチ」ISSディスカッション・ペーパー・シリーズ, J-208, 東京大学社会科学研究所, 2013年3月.
- “Regionalization and Regionalism in East Asia,” ISS Discussion Paper Series, F-162, Institute of Social Science, the University of Tokyo, March 2013.
- 「グローバリゼーションと地域主義の創発」山影進編『アナーキーな社会の混沌と秩序: マルチエージェント国際関係論のフロンティア』書籍工房早山, 2014年5月.
- 「地域統合論から「新しい」地域主義論へ—なぜ廃れ、かく蘇ったのか—」ISSディスカッション・ペーパー・シリーズ,J-216,東京大学社会科学研究所,2015年2月.
- “Building an “East Asian Community” in vain: Japan's Power Shift and Regionalism in the New Millennium,” ISS Discussion Paper Series, F-172, Institute of Social Science, the University of Tokyo, February 2015.
- 「日米関係と政府開発援助」『国際政治』186号, 2017年, 129-145頁.
- 「政府開発援助と国際貿易—パネルデータによるDAC加盟諸国の計量分析—」,ISS Discussion Paper Series J-221, 2017年3月,30頁.
- 「社会科学と歴史学の統合の可能性」『組織科学』51巻2号(2017)4-13頁.
- 「国際紛争研究のフロンティアとその先」全所的プロジェクト研究危機対応の社会科学(危機対応学)ディスカッションペーパーシリーズ No.5, 2018年6月.(https://web.iss.u-tokyo.ac.jp/crisis/pub/paper/dp-5.html)
- 「福田ドクトリンとASEAN」『年報日本現代史』第23号, 247-284頁, 2018年.
- “Does regionalization promote regionalism? Evidence from East Asia,” Journal of Contemporary East Asia Studies, Vol.8, Issue.2, 2019, pp.199-219.
- 「キューバ危機はなぜ回避されたのか?―時間の国際政治学」東大社研/玄田有史/飯田高編『危機対応の社会科学〈上〉―想定外を超えて―』東京大学出版会, 2019年11月, 67-89頁
- 「時代区分論の再検討と戦後日本の自由貿易政策試論」大矢根聡編『国際関係理論と日本外交史―「分断」を乗り越えられるか』勁草書房, 2020年2月, 316-333頁
- “Alliances, Security Externalities, and Donor Coordination,” ISS Discussion Paper Series, F-195, Institute of Social Science, the University of Tokyo, October 2020.
- “Do diplomatic visits promote official development aid? Evidence from Japan,” Political Science, 72(3), 207-227, September 2021.
- “Deconstructing the ‘Yoshida Doctrine’,” Japanese Journal of Political Science, Volume 23, Issue 2, June 2022, pp. 105-128.
- “Japan’s Foreign Aid Policy: Has It Changed? Thirty Years of ODA Charters,” Social Science Japan Journal, Vol.25, Issue.2, Summer 2022, pp.297-330.
- “Time pressures under international crises reconsidered: Integrating real and experimental time,” Asian Journal of Comparative Politics, Vol.7, Issue.4, 2022, pp.1268-1281.
- "Reconsidering Japan’s War Reparations and Economic Re-Entry into Southeast Asia," Diplomacy & Statecraft, 34(4), 2023, 673-702.
- "Aid coordination through competition? Unintended consequences of China–Japan rivalry in foreign aid policy in Asia," International Relations of the Asia-Pacific, 2023.
- "Bringing the National Interest to the Forefront of Foreign Aid Policy : The Case of Japan," Asian Survey, online first, pp.1-34.
その他
- “Book Review, Acharya, Amitav, (2009) Whose Ideas Matter?: Agency and Power in Asian Regionalism,” Pacific Affairs, Vol.83, No.3, 2010, pp. 547-548.
- “Book Review, Hatch, Walter F., (2010) Asia's Flying Geese: How Regionalization Shapes Japan,” Social Science Japan Journal, 2011, Vol.14, No.1, pp.117-121.
- “Book Review, Edited by Makoto Iokibe; translated and annotated by Robert D. Elridge, (2011) The Diplomatic History of Postwar Japan: Winner of the 1999 Yoshida Shigeru Prize,” Pacific Affairs, Vol.85, No.2, 2012, pp. 408-410.
- “Book Review, Japan, China and Networked Regionalism in East Asia,” Social Science Japan Journal, 2013, Vol.16, No.2, pp. 349-351.
- 書評「辛島理人[著]『帝国日本のアジア研究:総力戦体制・経済リアリズム・民主社会主義』」『アジア経済』第57巻第1号,106-109頁,2016年.
- 書評「ドン・マントン、デイヴィッド・ウェルチ[著]『キューバ危機:ミラー・イメージングの罠』」『国際政治』第183号,144-147頁,2016年.
- “Book Review: Hidekazu Wakatsuki, (2017) Reisen no shūen to Nippon gaikō: Suzuki, Nakasone, Takeshita seiken no gaisei 1980 - 1989 nen (Japanese diplomacy at the end of the Cold War: Foreign policies under Suzuki, Nakasone, and Takeshita, 1980–1989),” Social Science Japan Journal, Vol.23, No.1, pp.89-91.
- 書評:信田智人著『政権交代と戦後日本外交』 国際安全保障 47(1),107-110,2019年.
- 「社会科学の哲学と国際関係論(1):社会科学の哲学における重要課題と国際関係論(1)」、『究」133号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(2):社会科学の哲学における重要課題と国際関係論(2)」、『究」134号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(3):社会科学と自然科学」、『究』135号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(4):方法論的自然主義と解釈学(1)」、『究』136号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(5):方法論的自然主義と解釈学(2) 」、『究』137号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(6):分析レベル問題と方法論的自然主義/解釈学(1) 」、『究』138号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(7):分析レベル問題と方法論的自然主義/解釈学(2)」、『究』139号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(8):解釈学と人間行動/行為」、『究』140号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(9):戦後日本外交論と解釈学」、『究』141号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(10):方法論的自然主義/解釈学と国際関係論ーー総括」、『究』142号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(11):価値自由と社会科学」、『究』143号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(12):価値自由と社会科学のテーマ選択問題」、『究』144号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(13):価値自由と社会科学研究の評価基準」、『究』145号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(14):研究評価基準のトレードオフ」、『究』146号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(15):オリジナルな研究とは何か?」、『究』147号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(16):社会科学の研究プロセス/成果と人間社会」、『究』148号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(17):反証可能性再考」、『究』149号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(18):反証可能性と自然科学/社会科学」、『究』150号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(19):反証主義の陥穽とリサーチ・デザイン」、『究』151号、24ー27頁
- 「社会科学の哲学と国際関係論(20):少数事例と反証可能性」、『究』152号、24ー27頁
- "Book Review: JAPAN'S NEW REGIONAL REALITY: Geoeconomic Strategy in the Asia-Pacific. By Saori N. Katada, Pacific Affairs, 96(1), 157-158, 2023年3月.
- 「社会科学の哲学と国際関係論(21):因果的説明をめぐる歴史(1)ヒュームの呪縛」 『究』 (153)24-27頁,2023年12月.
- 「社会科学の哲学と国際関係論(22):因果的説明をめぐる歴史(2)確率説とプロセス説」『究』 (154)24-27頁,2024年1月.
- 「社会科学の哲学と国際関係論(23):反事実条件」『究』 (155) 24-27頁,2024年2月.
- 「社会科学の哲学と国際関係論(24):因果的説明をめぐる歴史から現在(1)統計的因果推論」『究』 (156) 24-27頁,2024年3月.
教育活動
東京大学大学院 法学政治学研究科 | 「対外援助の地政学」(Sセメスター) |