東京大学社会科学研究所

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スタッフ

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森本真世 (MORIMOTO Mayo)

所属部門 比較現代経済部門 講師
専門分野 日本経済史
e-mail morimoto@iss.u-tokyo.ac.jp
個人ページ https://sites.google.com/site/mayomorimoto/

経歴

2017年4月 - 東京大学社会科学研究所講師

研究テーマ

1炭鉱業における労働組織の変遷に関する研究
An organizational transition of the intermediary management system in the Japanese coal mining industry
近代の炭鉱業においては、労働者の募集・採用、監督・管理、賃金支払などほとんどの労働者管理について、納屋制度と呼ばれた間接管理組織によって行われてきたが、徐々にそれは形を変え、1930年代には解体されるに至った。漸次的にしか変化し得なかった組織変化について、段階的に明らかにし、何が何に作用し、納屋制度解体がもたらされたのか、炭鉱企業ののこした一次史料を用いて分析する。
2炭鉱における推薦採用の利用に関する研究
Referral hiring in the Japanese coal mining industry
現代においても活用されている推薦採用(referral hiring)が、1900年代の日本の炭鉱企業においても広く用いられていた。当時は、採炭夫などの手作業による伝統的な熟練が求められる職種に加え、新たに導入された機械に対する技能が求められる職種も登場しており、そのような異なる技能が求められる中での推薦採用の実態について分析し、さらに、採用経路と入職後のパフォーマンスについて分析を行い、効果的な推薦採用の利用について検討する。
3炭鉱における間接管理の実態に関する研究
Monitoring workers in the Japanese coal mining industry
納屋制度の管理はいかになされていたのか、1900年代の勤怠管理簿を用いて具体的に明らかにする。1900年代は、直接管理が試行されていた時期であり、従来の納屋制度と企業による管理を目指した組織とが併存していた。「管理」に優れていたのは、直接管理(企業)か、納屋制度か、同じ間接管理組織である納屋であっても、どのような納屋が「管理」に優れていたのかを分析する。

2017年度以降の業績

学術書

  • 「近代鉱山業における労働市場と労働組織―鉱業」78-95頁(第1章第2節)『岩波講座 日本経済の歴史 第3巻 近代1 19世紀後半から第一次正解大戦前(1913)』深尾京司・中村尚史・中林真幸編, 岩波書店,2017年.
  • 「漸進的な技術導入―鉱業」212-225頁(第4章第2節)『岩波講座 日本経済の歴史 第3巻 近代1 19世紀後半から第一次正解大戦前(1913)』深尾京司・中村尚史・中林真幸編, 岩波書店,2017年.

国際会議・学会

  • "Referral Hiring of Miners: Case from the Coal Industry in Early Twentieth-Century Japan" Presented at the Asian and Australasian Society of Labour Economics (AASLE) Inaugural Conference, Australian National University(7-9 December 2017)

2016年度までの主要業績

  • 「過渡期炭鉱業の労働市場と労働組織-筑豊麻生炭鉱における鉱夫の募集と管理-」、『社会経済史学』、第81 巻3 号、2015 年11 月 (第7回社会経済史学会賞受賞、2016年度)
  • 「労働市場と労働組織-筑豊炭鉱業における直接雇用の成立」、218-258頁、「内部労働市場の形成-筑豊炭鉱業における熟練形成」、259-302 頁、中林真幸編、『日本経済の長い近代化― 統治と市場、そして組織1600-1970―』、名古屋大学出版会、2013年2月

2018年度の教育活動

東京大学大学院 経済学研究科 「近代日本の労働と組織」(S1S2ターム)
「比較歴史制度分析演習」(A1A2ターム)