研究スタッフ

中村尚史 (NAKAMURA Naofumi)

2016-06-07 更新

所属部門 比較現代経済部門:産業経済分野 教授
専門分野 日本経済史・経営史
e-mail naofumin@iss.u-tokyo.ac.jp

経歴

2002年4月-2007年3月 東京大学社会科学研究所助教授
2003年11月-2004年1月 シェフィールド大学東アジア研究院 Visiting Professor (文部科学省派遣)
2007年4月-2010年3月 東京大学社会科学研究所准教授
2007年3月-2008年3月 ロンドン大学LSE経済史学科 Visiting Senior Fellow(国際交流基金派遣)
2010年4月 東京大学社会科学研究所教授
2010年4月-2010年5月 フランス社会科学高等研究院(EHESS,パリ)客員教授

2015年度以降の業績

学術書

  1. 『海をわたる機関車: 近代日本の鉄道発展とグローバル化』2016年2月、吉川弘文館、総頁数264頁.

学術論文

  1. 「近代日本の鉄道技術者」谷口明丈編『現場主義の国際比較』ミネルヴァ書房, 2015年4月, pp.181-212.
  2. 「知多鉄道の設立と知多商業会議所―小栗四郎の活動を中心に―」中西聡・井奥成彦編著『近代日本の地方事業家』日本経済評論社,2015年11月, pp.445-474.
  3. 「鉄道に乗る―明治期における鉄道旅客利用の進展―」P.フランクス・J.ハンター編『歴史のなかの消費者』法政大学出版局、2016年3月、pp.231-258.

その他

  1. 「『地方財閥』の展開―第一次世界大戦以降における安川・松本財閥の予備的考察―」『近代日本における企業家の社会史』平成24年度~平成26年度 科学研究費補助金(基盤研究(C), 研究代表者・日比野利信)研究成果報告書, 2015年4月, pp.25-56.
  2. 「幸福な福井における希望の追求」私のふくい探訪No.10『福井新聞』2015年8月,p.27
  3. 書評「中林真幸編『日本経済の長い近代化』名古屋大学出版会」『経営史学』第50巻第2号, 2015年9月, pp.69-72.
  4. P.フランクス・J.ハンター編『歴史のなかの消費者』(谷本雅之と共監訳)法政大学出版局, 2016年3月,総頁数374頁.
  5. 「グローバル化と鉄道車輌」『本郷』122号, 2016年3月, pp.17-19
  6. “Buyouts and Boundaries of Firms in Meiji Japan: Tagawa Mining and the Houshu Railway, Meiji Mining, and Mitsui Mining”, Social Science Japan, vol.54, March 2016. pp.18-22.
  7. “The Social Sciences of Hope in Kamaishi: How "Kibougaku" was Applied to Disaster Work (Part 1)”, (with Yuji Genda), Social Science Japan, vol.54, March 2016. p.32.

2014年度までの主要業績

  1. 『日本鉄道業の形成:1869〜1894年』 日本経済評論社、1998年8月、vii+394頁
  2. 「炭鉱業の発達と鉄道企業」 高村直助編著『明治の産業発展と社会資本』ミネルヴァ書房、1997年12月、225-249頁
  3. “The Formation of a Railway Transportation System in Japan’s Railway Industry”, Japanese Yearbook on Business History, 16: pp.31-61, Business History Society of Japan, March 2000.
  4. “Meiji-Era Industrialization and Provincial Vitality: The Significance of the First Enterprising Boom of the 1880s”, Social Science Japan Journal, 3(2), Oxford University Press: Oxford: pp.187-205, October 2000.
  5. 「明治期三菱の有価証券投資」『三菱史料館論集』2: 69-134頁, 2001年2月.
  6. 「近代日本における鉄道と時間意識」橋本毅彦・栗山茂久(編)『遅刻の誕生』三元社: 17-45頁, 2001年8月.
  7. “The Present State of Research on Zaibatu: The Case of Mitsubishi”, Social Science Japan Journal, 5(2): pp.233-242, Oxford University Press: Oxford, October 2002.
  8. 「鉄道技術者集団の形成と工部大学校」鈴木淳(編)『工部省とその時代』山川出版社: 95-116頁, 2002年11月.
  9. 「明治期鉄道企業における経営組織の形成」野田正穂・老川慶喜(編)『日本鉄道史の研究』八朔社: 103-145頁, 2003年4月.
  10. 『商品流通の近代史』(中西聡と共編著)日本経済評論社, 2003年8月, 348頁.
  11. 『日本交通史辞典』(丸山雍成・小風秀雅と共編)吉川弘文館, 2003年9月, 1080頁. (第29回交通図書賞特別賞受賞、2003年度)
  12. 「帝国鉄道協会の成立」『経済学研究(九州大学)』70(4·5): 97-118頁, 2004年4月.
  13. 「戦前期日本のファミリー・ビジネス」星野妙子(編)『ファミリー・ビジネスの経営と革新』アジア経済研究所: 379-414頁, 2004年11月.
  14. 「近代企業組織の成立と人事管理: 第一次大戦前期日本の鉄道業」岡崎哲二編『生産組織の経済史』東京大学出版会: 113-155頁, 2005年9月.
  15. 「所有と経営: 戦前期の日本企業」工藤章、橘川武郎、グレン・フック編『現代日本企業1』有斐閣: 24-54頁, 2005年12月.
  16. 「明治期の有価証券投資」石井寛治・中西聡編『産業化と商家経営』名古屋大学出版会: 164-202頁, 2006年2月.
  17. 『中内功回想録』(共編)流通科学大学, 2006年9月, 総頁数287頁.
  18. 『汽笛の記憶:鉄道員のオーラル・ヒストリー』(共編著)鳥栖市, 2006年12月, 総頁数502頁.
  19. “Merchants’ Investment in Securities and the Enterprise Boom; the Case of the House of Sotaro Hiromi”, Japanese Research in Business History, 23: pp. 35-57, 2006.
  20. 「歴史からの考察:日本労働史における集団への注目」水町勇一郎(編)『個人か集団か?変わる労働と法』勁草書房: 60-80頁, 2006年10月.
  21. “Personnel management and the formation of modern business organization; the railway industry in Japan before the First World War”, Tetsuji Okazaki (ed.), Production Organizations in Japanese Economic Development, London: Routledge: pp.75-109, January 2007.
  22. 「電鉄経営と不動産業:箕面有馬電気軌道を中心に」『社会科学研究』58(4·3): 13-34頁, 2007年3月.
  23. “Hopology-the Kamaishi Research”, Social Science Japan, 36, Tokyo: Institute of Social Science, University of Tokyo: pp.6-8, March 2007.
  24. 「郊外宅地開発の開始」・「都市化の進展と不動産業」橘川武郎・粕谷誠編『日本不動産業史』名古屋大学出版会: 47-74頁, 2007年9月. (不動産協会優秀著作奨励賞受賞、2008年度)
  25. 「地方の希望:希望学・釜石調査の概要」『社会科学研究』59(2): pp.11-33, 2008年2月.
  26. 「世紀転換期における機関車製造業の国際競争」湯沢威・鈴木恒夫・橘川武郎・佐々木聡編『国際競争の経営史』有斐閣, 2009年3月, pp.35-58.
  27. 『希望学2 希望の再生:釜石の歴史と産業が語るもの』(玄田有史氏と共編著)東京大学出版会, 2009年5月, 総頁数335頁.
  28. 『希望学3 希望をつなぐ:釜石からみた地域社会の未来』(玄田有史氏と共編著)東京大学出版会, 2009年6月, 総頁数400頁.
  29. 『講座日本経営史2 産業革命と企業経営』(阿部武司氏と共編著)ミネルヴァ書房, 2010年2月, 総頁数376頁.
  30. 『激動期の労使関係: 釜石製鉄所労政・労組のオーラル・ヒストリー』(青木宏之氏・梅崎修氏と共編)東京大学社会科学研究所リサーチシリーズNo.36, 2010年3月, 総頁数155頁.
  31. 「明治期鉄道業における企業統治と企業金融」荻野喜弘編著『近代日本のエネルギーと企業活動』日本経済評論社, 2010年3月, 119-136頁.
  32. 「戦後釜石製鉄所における熟練の再編—保全職場の事例—」『社会科学研究』第61巻第5·6号, 2010年3月, 3-26頁.
  33. 『地方からの産業革命: 日本における企業勃興の原動力』名古屋大学出版会, 2010年9月, 総頁数401頁.
  34. 『炎の記憶:釜石製鉄所労働者のオーラル・ヒストリーI—製銑・製鋼・東海転出者編—』(青木宏之氏・梅崎修氏・仁田道夫氏と共編)東京大学社会科学研究所研究シリーズ No.43, 2011年3月, 総頁数182頁.
  35. 『炎の記憶:釜石製鉄所労働者のオーラル・ヒストリーII—圧延・設備編—』(青木宏之氏・梅崎修氏・仁田道夫氏と共編)東京大学社会科学研究所研究シリーズ No.44, 2011年3月, 総頁数177頁.
  36. “Getting on a Train: Railway Passengers and the Growth of Train Travel in Meiji Japan” (in P.Francks and J.Hunter eds.), The Historical Consumer: Consumption and Everyday Life in Japan, 1850-2000, London: Palgrave Macmillan, January 2012, pp. 207-234.
  37. “Railway Engineer’s Group in the Early Meiji Japan.” Japanese Research in Business History, Vol.28. 2012 , pp. 11-33.
  38. 「大倉組ニューヨーク支店の始動と鉄道用品取引」上山和雄・吉川容編著『戦前期北米の日本商社』日本経済評論社,2013年2月,207-237頁.
  39. 小峰隆夫・岡崎哲二・寺西重郎・松島茂・中村尚史・中林真幸・日本経済研究センター50年史編纂委員会編『エコノミストの戦後史』日本経済新聞出版社,2013年12月,全677頁.
  40. 「日本の産業革命」『岩波講座日本歴史16 近現代2』岩波書店、2014年6月、pp.149-182.
  41. 「内なるアウトサイダーによる企業革新―川田達男とセーレン」『企業家学のすすめ』有斐閣、2014年7月、pp.105-120.
  42. 「資産特殊性と企業の境界」中林真幸・石黒真吾編『企業の経済学』有斐閣、2014年12月、有斐閣、pp.101-119.
  43. 『<持ち場>の希望学―釜石と震災、もう一つの記憶』(玄田有史氏と共編著)、東京大学出版会、2014年12月、全413頁.
  44. “Reconsidering the Japanese Industrial Revolution: Local Entrepreneurs in the Cotton Textile Industry during the Meiji Era”, Social Science Japan Journal Vol.18-1, January 2015, pp.23-44.
  45. 「釜石地域における『開発』と希望の再生」松本武祝編『東北地方「開発」の系譜』明石書店、2015年3月、pp.134-160.
  46. 「企業の売買と境界―田川採炭・豊州鉄道・三井田川―」田中亘・中林真幸編『企業統治の法と経済』有斐閣、2015年3月、pp.131-153.
  47. 「経営史と地域発展」経営史学会編『経営史学の50年』日本経済評論社、2015年3月、pp.33-41.

今後の研究テーマ

(1) 近代日本鉄道業の発展に関する研究
A historical study of the railway industry in modern Japan
日本における鉄道業の発展過程に関する研究書の取りまとめを目指す。現在、(1)鉄道業における大企業の形成と、それを支えた人的資源(経営者・技術者・労働者)の解明、(2)世紀転換期における鉄道用品貿易の動態を、世界市場の状況と鉄道事業者、商社、メーカーの三者の相互関係に注目しながら検討する、(3)明治期における炭鉱と鉄道の関係を「資産特殊性と企業の境界」という視点から再検討する、という三つのテーマに取り組んでいる。
(2) 地域経済に関する研究
A study of the industrialization and local vitality
日本における産業化の過程で、地域社会・経済がどのような役割を果たしたのかという問題を、現在の地域再生問題との対比に留意しながら議論する。とくに岩手県釜石市を中心とする被災地の復興過程の調査・研究を、オーラル・ヒストリーの手法を用いて行っている。なおこの研究は、希望学・釜石調査(2006-8年度)、希望学・福井調査(2009-12年度)といった社会科学研究所を中心とする総合地域調査の成果を取り入れている。
(3) 経営者と労働者のオーラル・ヒストリー
Oral histories of managers and labors in Post-war Japan
近年、歴史学の分野で注目を集めているオーラル・ヒストリーの手法を用いて、戦後日本における企業経営のあり方を、経営者と現場労働者の双方の視点から照射することを目指す。その一部は、東京大学社会科学研究所の希望学プロジェクトによる調査研究の一環として実施されている。

2016年度の教育活動

東京大学大学院 経済学研究科 「日本経済史Ⅰ」(夏)、「日本経済史Ⅱ」(冬)、「経済史演習」(夏)
法政大学大学院 経営学研究科 「企業家史」
東京大学 経済学部 「上級日本経済史Ⅰ」(夏)、「上級日本経済史Ⅱ」(冬)

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