研究スタッフ

大湾秀雄 (OWAN Hideo)

2015-06-23 更新

所属部門 比較現代経済部門 教授
専門分野 労働経済学,組織経済学
e-mail owan@iss.u-tokyo.ac.jp
個人ページ http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~uowan/

経歴

1999年7月-2006年3月 ワシントン大学(セントルイス)John M. Olin 経営大学院 助教授
2006年4月-2009年8月 青山学院大学 国際マネジメント研究科 教授
2007年4月-2008年3月 一橋大学 経済研究所 客員教授 
2008年5月-2011年3月 一橋大学 イノベーション研究センター 非常勤研究員
2009年9月-2010年3月 東京大学社会科学研究所 准教授
2011年3月-2012年3月 スタンフォード大学経営大学院 客員研究員
2010年4月-現在 東京大学社会科学研究所 教授

2014年度以降の業績

学術書

  1. 「組織や人事制度を設計する」、『身近な疑問が解ける経済学』第10章、2014年9月.
  2. 「製品市場と職場組織-理論と実証」、『企業の経済学』第12章、2014年12月.
  3. 「中間管理職の役割と人事評価システム」、『企業統治の法と経済』第2章、2015年3月.

学術論文-査読雑誌論文

  1. “The Impact of Group Contract and Governance Structure on Performance—Evidence from College Classrooms” with Zeynep Hansen, Jie Pan, and Shinya Sugawara, Journal of Law, Economics, and Organization.30(3): 463-492. 2014.
  2. “The Impact of Group Diversity on Class Performance—Evidence from College Classrooms” with Zeynep Hansen, and Jie Pan, Education Economics 23(2): 238-258, 2015.

学術論文-その他の雑誌論文

  1. “How Should Teams Be Formed and Managed?”, IZA World of Labor.
    http://wol.iza.org/articles/how-should-teams-be-formed-and-managed

2013年度までの主要業績

<査読論文>

  1. “Team Incentives and Worker Heterogeneity: An Empirical Analysis of the Impact of Teams on Productivity and Participation,”, (with Barton H. Hamilton and Jack A. Nickerson) Journal of Political Economy, v111, n3, 465-497, June 2003.
  2. “Are Supply and Plant Inspections Complements or Substitutes? A Strategic and Operational Assessment of Inspection Practices in Biotechnology”, (with Kyle Mayer and Jack A. Nickerson), Management Science, Vol. 50,No.8: pp.1064-81, August 2004.
  3. “Promotion, Turnover, Earnings and Firm-Sponsored Training”, Journal of Labor Economics, Vol.22, No.4: pp.955-978, October 2004.
  4. “Strategic Management of R&D Pipelines with Cospecialized Investments and Technology Markets”, (with Tat Chan and Jack A. Nickerson) Management Science, Vol.53, No.4: pp.667-682, April 2007.
  5. “Market Characteristics, Intra-Firm Coordination, and the Choice of Human Resource Management Systems: Theory and Evidence,” (with Takao Kato) Journal of Economic Behavior and Organization 80: pp.375-396, 2011.
  6. “Specialization, Multiskilling and Allocation of Decision Rights,” Advances in the Economic Analysis of Participatory and Labor-Managed Firms, Volume 12, pp.3-34, 2011.
  7. 「評価制度の経済学-設計上の問題を理解する」, 『日本労働研究雑誌』, 2011年12月号(No.617), 6-21頁.
  8. “Diversity and Productivity in Production Teams” Barton Hamilton, Jackson Nickerson, and Hideo Owan, Advances in the Economic Analysis of Participatory and Labor-Managed Firms, Volume 13, pp.99-138, 2012.
  9. “Seller-Buyer Ethnic Matches : The Case of Car Transactions at Two North American Auto Dealerships”, Hideo Owan, Tsuyoshi Tsuru & Katsuhito Uehara, Hitotsubashi Journal of Economics, Vol.53, No.2, 2012.
  10. “The Impact of Group Contract and Governance Structure on Performance?Evidence from College Classrooms” (with Zeynep Hansen, Jie Pan, and Shinya Sugawara) Journal of Law, Economics, and Organization, forthcoming, 2013.
  11. “The Impact of Group Diversity on Class Performance?Evidence from College Classrooms” (with Zeynep Hansen, and Jie Pan) Education Economics, forthcoming, 2013.
  12. “Autonomy, Conformity and Organizational Learning” (with Nobuyuki Hanaki) Administrative Sciences , 3(3) 2013:32-52.
  13. 「店長は重要か? —大手自動車販売会社の人事・製品取引データによる計量的事例研究—」, 上原克仁、高橋新吾、都留康と共著、『経済研究』Vol, 63, No. 3, 2013: 204-217.

今後の研究テーマ

(1) 契約理論の実証研究
Empirical Studies of Contract Theory: Incentives and Multitasking Agency Problem
様々なインセンティブ契約が個人の行動に与える影響を測定する.業績連動型報酬制度は,インセンティブ効果やソーティング効果だけではなく,特定の任務のみに労力を注いだり(マルチタスキング・エージェンシー問題),タイミングを操作する(ゲーミング)等,望ましくない行動を誘発する可能性がある.また,昇進などの長期的インセンティブと上記の短期的インセンティブの相対的な効果は,従業員の年齢,経験により大きな違いが生じることが予想される.こうした理論的含意を,企業内データを用いて検証する.
(2) 内部労働市場の機能と人事制度の効果に関する実証研究
Functions of Internal Labor Market and the Effect of Human Resource Management Practices
内部労働市場と人事制度とりわけ報酬制度の効果に関する理論研究は大きく進んだが,理論を検証する実証研究は極めて遅れている.その最も大きな原因は,利用可能なデータが不足していることである.本研究では,日本を代表する統合業務パッケージシステム開発販売会社および経済産業研究所の協力のもと,日本企業の人事制度変遷のパネルデータおよび給与,異動,評価を含む企業内データの収集,整備を目指している.このプロジェクトを通じ,内部労働市場を通じた人的資源配分のプロセス,組織構造や人事制度の決定要因,制度変更が従業員の行動に与える影響などを分析する.2014年度は、評価制度にどのようなバイアスがあるか、遅い昇進という日本的人事管理の特徴と労働時間の間にどのような関係があるか、理論的実証的研究を行った.
(3) 発明生産性に関する実証研究
Empirical Studies of Innovative Productivity
発明家(特許取得者)や科学者の生産性が,内発的動機や外発的動機によってどの程度影響を与えているか分析を行う.2014年度は、2000年代に増加した実績ベースの発明補償金が発明者の質的生産性や学術論文引用件数等にどのような影響を与えたか、また影響が発明者の内発的動機づけや産業特性によって異なるかについて研究を進めた.
(4) 持株会の生産性への影響
Employee Stock Ownership and Productivity
従業員の資本参加が生産性のどのような影響を与えるかという問題は数多くの先行研究があるものの、内生性の問題の克服が難しく結論は出ていない.我々は東京証券取引所が収集してきた25年に亘る従業員持ち株会状況調査データと企業財務株式情報を組み合わせ、生産性に与える影響について分析を進めた.
(5) 大学研究者の労働市場と政策効果に関する実証研究
Labor Market of Professors and the Impact of Grant Policy
研究者の大学間異動や科学研究費の受給が彼らの生産性にどのような影響を与えているのか,異動の可能性はインセンティブとして働いているのか,大学の集積は知識スピルオーバーにどのような影響を与えているのか,などの研究課題について,日本の経済学者のデータを用いた実証研究を行う.

2015年度の教育活動

東京大学大学院経済学研究科 労働経済特論:組織と人事制度の経済学
東京大学経済学部 組織と人事制度の経済学

東京大学 社会科学研究所

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東京大学社会科学研究所

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