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社研卒業生の現在(いま)
二階堂 有子 さん
現在武蔵大学経済学部でご活躍の二階堂有子さんに、社研在籍当時や最近のご様子についてお話を伺いました。
プロフィール
二階堂 有子(にかいどう ゆうこ)
武蔵大学経済学部(准教授)
専門分野:開発経済学・インド経済
社研在職期間:2004年10月~2007年3月
助手
今でも社研の助手採用通知を頂いた日のことは忘れられません。当時、私の専門は日本国内で需要が少なく、最終面接に呼んで頂けたこと自体が私にとって人生最大の(?)チャンスでした。しかし、私はどのような面接なのか理解していなかったこともあり、面接で思うように答えることができませんでした。「私が採用面接後、2週間泣き続けた」というのは伝説(?)になりつつありますが、決して先生方の質問が厳しかったわけではなく、自分に悔しくて仕方がなかったためです。そのため、後日事務の方から採用の電話を頂いた時は、二度とそのような思いをしないように、今後も研鑽を積んでいこうと強く心に決めました。当時を思い出すたび、感謝の気持ちでいっぱいです。
私の研究テーマは、独立以降今日まで続いているインドの中小企業政策の効果を様々な側面から実証分析することですが、社研に来てからは研究の視野が広がりました。まず、教養学部でのリレー講義を担当するチャンスに恵まれ、インド経済全体についても目を向けるようになりました。ゴールドマン・サックス証券による「BRICsレポート」が日本にも普及し、インド経済が注目され始めた時期でしたので、そういう運命だったのかもしれません。次に、当時の全所的プロジェクト「比較地域主義プロジェクト(CREP)」に裏方として参加するチャンスがあり、地域貿易協定について勉強したことも、研究の視野を拡大する契機となりました。さらに、社研は政治学・経済学・法学・社会学の専門家から構成されていますので、各種セミナーに参加したり、先生方とお話したりすることを通じて、自分の教養のなさや勉強不足を思い知らされたことも、大変刺激になりました。
このように、社研からはチャンスを頂いてばかりでしたが、それらの経験がその後の論文や現在大学で担当している講義(世界経済や国際経済入門)に活かされていることは言うまでもありません。また、インド経済という大きな枠組みを通じて中小企業の存在を改めて見直すことの大切さにも気づきました。
最後に、社研では広報委員会に入り、「社研メールニュース」の配信担当になったこともよい思い出です。メールニュースの誕生は、情報システムに携わっていた先生方のご尽力なしには語れませんが、当時の小森田所長や大沢広報委員長をはじめ皆さんと社研の活動をより多くの方々に知ってもらえたらと、配信を開始しました。現在は私も読者としてメールニュースが届くのを楽しみにしています。
これからも社研メールニュースの応援よろしくお願い致します。今日は楽しいお話をありがとうございました。
(2012年3月13日掲載)
- 最近、嬉しかったことは何ですか?
- 私の誕生日は、いつも大学入試期間と重なり、どこか重苦しいものがあります。
しかし、今年はFacebookを通じて、インドの友人や様々なご縁で知り合った方々から、誕生日お祝いのメッセージを頂き、幸せな気持ちになりました。
写真は、私のFacebookの表紙にもなっているタージマハルです。