東京大学社会科学研究所

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社研卒業生の現在(いま)

武部 三枝子 さん

現在、区の「生活支援員」やボランティアに励まれている武部三枝子さんに、社研在籍当時や最近のご様子についてお話を伺いました。

武部三枝子さん

写真:ベルギー・ブリュッセル・グランプラスにて(2012.4.22)

プロフィール

武部 三枝子(たけべ みえこ)

社研在職期間:2004年4月~2009年3月

図書室勤務

 先日、思い立って箱根の金時山へ行ってきました。新宿9時発の高速バスで、乙女峠へ。昼頃にはブナの新緑が輝く山頂に着くことができました。あいにく富士山は望めませんでしたが、うぐいすの声が聞こえる山道は行きかう人も少なく、久しぶりに静かな山歩きを楽しむことができました。

 退職してもう4年目になります。早いものですね。私は40年という長い図書館勤務の、定年前5年間を社研図書室でお世話になりました。在職中に一番印象に残った仕事は、何と言っても耐震補強工事でしょう。書庫資料の退避先を求めて、柏キャンパスや医科研、分院跡地、駒場II などあちこち見学にも行きました。図書室のスタッフはもとより、事務室の方々、教員の方々の支援に助けられながら、無事引越しを終えることができました。この耐震対策関連の業務を通じて、改めて組織の持つ力の大きさを感じることができました。そういえば7月の私の記念すべき誕生日は、プレハブ棟への移転の日でした。帰りに同僚と寄った「根の津」のビールは、格別においしかったです。また、機会があったら出かけてみたいですね。

 退職後は、すぐに女子大の福祉社会学科へ編入し、昨年の9月になんとか卒業することができました。在職中に産業医の先生のお話を伺う機会があり、「働く人のメンタルヘルス」の問題に興味を持ったからです。しかし、はじめて学ぶ福祉の分野は、なんとも広大な領域でした。社会福祉は、人が生まれてから命を終えるまでの一生に関わる分野なのですから当然のことなのでしょう。ゼミの学生さんは、「社会福祉士」と「精神保健福祉士」の資格を目指して勉強していましたが、私は「精神保健福祉士」のみを目指し、夏の4週間の実習にも参加させていただきました。

 この3月、国家試験にも合格し、やっとリタイア生活を楽しむ余裕ができてきました。今、学んだことを身近なところで生かすことができればと考え、区の「生活支援員」に登録し研修を受けています。これからは、自分の健康管理に気を付けながら、家事、遊び、ボランティアなどバランスの良い生活をしていきたいと思っています。

 最後になりましたが、恵まれた環境で長く働くことができましたことに心から感謝申し上げるとともに、社研の皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

図書室の引っ越しは本当にお疲れ様でした。これからも健康にお気をつけてますます充実したリタイア生活を楽しまれますようお祈りしています。

(2012年6月25日掲載)

最近、嬉しかったことは何ですか?
チューリップ ムスカリの川 いつかチューリップの咲くころに訪れてみたいと思っていたオランダ旅行が叶えられたこと。ちょうどチューリップの見頃に出あうことができました。ムスカリの青い川も素敵でした。

写真:キューケンホフ公園(2012.4.25)チューリップ、ムスカリの川

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