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社研卒業生の現在(いま)

山崎 由希子 さん

現在、公益財団法人生協総合研究所でご活躍されている山崎由希子さんに、社研在籍当時や、最近のご様子についてお話を伺いました。

山崎由希子さん

2014年9月、仙台市の仮設住宅集会所の前にて

プロフィール

山崎 由希子(やまざき ゆきこ)

公益財団法人生協総合研究所(研究員)
専門分野:比較政治、税財政論(日本・カナダ)

社研在職期間:2006年4月-2012年3月

助手(2006.4-2007.3)
助教(2007.4-2009.3)
特任研究員(2009.4-2012.3)

 2006年に英文学術誌Social Science Japan Journalの編集アシスタントとして社研に入り、その後、Social Science Japan Newsletter編集者、全所的プロジェクト『ガバナンスを問い直す』事務局として、7年間仕事をさせて頂きました。・・・というのが私の公式な「社研プロフィール」になりますが、実はその前に(カナダの大学院に留学していたために)外国人研究員として社研に出入りしていた時期もあり、トータルで10年近くお世話になったと思います。縁もゆかりもなかった私を受け入れて下さった中川淳司先生、SSJJ編集長だった末廣昭先生、石田浩先生、SSJ Newsletter担当だった平島健司先生、全所的プロジェクトリーダーの大沢真理先生、佐藤岩夫先生には本当にお世話になりました。またここではお名前を挙げきれませんが、社研在職中、多くの方にお世話になりました。この場を借りて皆さまにお礼申し上げます。

 社研での仕事は勉強になることばかりでした。Social Science Japan Journalには国内外から社会科学分野の論文が投稿され、政治学、経済学、歴史など様々な分野の研究に接することができたうえに、編集委員会で論文をめぐる委員の先生方のディスカッションを聞けたことは本当に貴重な学習経験でした。特に年に一度、SSJJ Prizeの論文を選ぶ時の議論はとてもインテンシブであったのを覚えています。またSSJ Newsletterの編集では社研の先生に寄稿者の紹介を頂くことが多く、各分野の専門家について知る機会を得ました。そして全所的プロジェクトでは国内外から研究者を招いたセミナー開催に携わり、本当に恵まれた学習環境であったと思います。自分の研究がしっかりしていないのは恥ずかしい限りですが、少なくとも優れた研究については多少なりとも分かるようになったと思っています。

 現在の職場では月刊誌の編集やいくつかの調査プロジェクト(再生可能エネルギー、東日本大震災復興関連)に携わっています。編集の仕事については社研で得た研究者情報や原稿依頼のマナー知識がとても役に立っていますし、またこちらでの仕事で知り合った研究者の方が社研をご存じであったり、社研の持つネットワークの広がりを感じます。そしてネットワークといえば、今後も交流を続けていきたいと思える友人に社研で出会えたことにも、本当に感謝しています。


津波で線路が埋まってしまったところの写真です(宮城県)。
ホームだけが残っています(電車は今も復旧していません)。


3月に再生可能エネルギーの調査で屋久島へ行った時に
撮った写真です。この奥に水力発電施設があります。

 社研の素晴らしい点は色々ありますが、何より国内外の研究者が専門領域を超えて集い、闊達な意見交換のできる場を提供していることだと思います。東京にいながらにしてこれほど多様な地域・分野の研究に接することはなかなかないことだと思いますし、これからも学際的かつ外部に開かれた研究所であり続けて頂きたいと思います。今後もセミナーなどにお邪魔することがあると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。


今まで培われた様々なご経験やキャリアを発揮して、これからもますますご活躍されますようにお祈りしています。これからも社研のセミナーや研究会にご参加ください。お待ちしています!

(2014年10月3日掲載)

最近、嬉しかったことは何ですか?

最近、というより現在の職場に移ってから今に至るまでずっとなんですが、新しく人に会う機会が増え、生協はもちろん医療や金融などこれまで未知の分野で働く人と交流ができました。様々な仕事の世界について知る毎日を送れることは本当に嬉しいことだと思っています。

2013年10月:韓国のソウルで開かれた国際サードセクター学会アジア太平洋会議でシドニー大学のルース・フィリップス教授(中央)と院生のセリンタ・クラークさん(右)と。場所はソウル駅前です。

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